キセキの少女は黒子の妹で誠凛でバスケをするようです！【黒バス】

41，ずっと求めていた＿＿影は、光を。 ページ11

「相変わらず、よくそんな恥ずかしいセリフばっか言えんな！ てかどっちにしろ『キセキの世代』は全員ぶっ倒すしな。」

思わずついて行きたくなるような頼もしい表情のガミさんは、高らかに宣言した。

「『したい』じゃねーよ、日本一にすんだよ！」
「･･････ね、テツ。俺･･････ガミさんと一緒に帰ってもいい？」
「はい？」
「なんでだよ奥川、意味わかんねえ。」
「そうですよA。理由はなんですか？ 早く教えて下さい。」

ちょっと思ったことを言っただけでこの有様である。シスコンはされると迷惑だね。

「いや、ちょっとガミさんと話したいことが出来たって言うか、そんな感じで。」
「オレと？」
「････････････そうですね、まあ、ええ、いいでしょう。」

とっても苦い顔をしていた兄貴が折れた。それにガミさんも驚いている。

「おい、オレいいって言ってな＿＿＿＿」
「では、さようならA、火神くん。」
「じゃねーテツ！」

慌てるガミさんを横目に手を振って去っていく兄貴に、手を振り返す。兄貴が店から出ていった時に、ガミさんから質問が来た。

「んで、オレに話したいことってなんだよ。」
「えっと･･････俺の、中学時代？」
「あぁ、なんだっけ。サッカー界の女神？」
「うん。俺んとこも、俺が練習メニューとか考えるようになってから、サッカー強かったんだよね。」
「まあ、だろうな」
「でさ、俺も最初は楽しかったんだ。みんなで一緒にサッカーしてるって気がしたから。･･････でも。」

あたしの表情が変わったのを察したガミさんが、問う。

「でも･･････なんだよ」
「でも、2年に上がった時から。変わったんだ、すべてが。」

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