携帯…拾いました…。【歌い手】【主にそらまふ】

Ｎｏ．4 ページ4

店から出て約５分。






ついたはいいけど…







思った以上に並んでない。






10人くらい並んでるだけだから…






まぁすぐ終わるかな







最後尾につくと同時に携帯を開き、適当にゲームを開く







やることないし暇で暇で…






並ぶ時はこれが嫌い






でもゲームに夢中になると意外とすぐで





もう前の人が会計してる。





携帯をカバンにしまい順番を待つ。






「次の方どうぞ〜っ！」






『あ、この新作の＿＿＿＿＿＿＿＿。』






「はい。以上でよろしいですか？」






『はい。』






「どうぞ〜っ！」






自分も食べたかったけど






今日は食べる気しなくて…





とりあえずまた、店に向かって足を進めた。








ー店ー 絵愛




カランカラン♪





「いらっしゃいませ〜！何名様ですか？」





いつもの音に振り返って笑顔で対応する。






「あっと………あれ…？」





その人は噂の常連さんで、、、





今日はお友達連れ？







「帰っちゃったのかな」





なんて、テラスを見ながらぼそっと呟いた常連さん。






「俺の携帯…。」





その横で肩を落としてため息をするお友達さん。






携帯…かな。






「お客様…あの…携帯を…？」






「あっ、はい…えっと」






「こちらですか？」







「あー！！それですそれです！！」






「ありがとうございます…。」






「いえ！」






「あの…電話に出てくれたのって…？」







なぜそんなことを聞くのかな…。







普通渡された人がそうだって…







でも…Aのためっ！！







クレープのため！←







「わ、私…ですが…？」







笑顔でいうと、常連さんは一瞬顔が曇ったものの






ニコッと笑った。







「そうですかっ。ありがとうございました！」






その後ろにいたもう一人の男性もペコリと頭を下げた







「いえいえっ！！」







「あの…もう少しここにいてもよろしいですか？」







「構いませんが…」






「じゃぁ席は＿＿＿＿。」







場所指定された私は笑顔がひきつったかもしれない。









「か、かしこまりました…。」

Ｎｏ．5→←Ｎｏ．3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す