だいきらいしぇあはうす

ち、ちょっとだけ… ページ18

「昨日は大丈夫だった?樹。」



次の日の朝、少し遅めに登校して教室に入ると、早々に華奈に捕まった。



「だ、大丈夫だったよ…心配かけちゃって、ごめんね。」



私は心配そうな表情をしている華奈に、笑顔を見せて、自分が大丈夫だということを伝える。


それが伝わったのか、華奈は安心したように息を一つ吐いた。



「良かった〜…あんたに何かあったらって、私ずっとヒヤヒヤしてたのよ。」



「心配性だなぁ、華奈は。」



心配するわよ、と頰を膨らませながら言う華奈。


携帯も、私のことを余程心配してくれたのかメッセージがきていた…しかも、一歩間違えたら桐ヶ谷 千影を、警察に通報しようとしたらしい…。


しっかり者で頼りになるんだけど、時々彼女は斜め上をいく行動を起こしかけるから、何とも言えないんだよね。



「まぁ、何ともないなら良いんだけど…何かあったら私に相談してよね。」



優しくて友人思いの彼女、私は華奈の言葉に対し、力強く頷いた。



「おい早く席につけ、今日は転校生が来てるんだぞ。」



私が頷いたのとほぼ同時、担任が教室に入ってくる…周りのクラスメイト達は急ぎ足で自分の席に座った。


え…て、転校生…？

転校生さん→←月が綺麗でした。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す