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前日譚 ページ2

「…はぁ、もう外壁調査かぁ」

この間、自主訓練をした後に買いに行った新品の本を紐を挟んでパタッとしまう。
本といっても、心理学とかの本だけれど。

コンコン

ボケーッとしていると、誰かさんが来た。

「はぁーい…Aは只今お留守番しておりまぁー…す…」

無気力、適当に返事を返すと何故かドアが開いた。

(勝手に入ってこないでよね…)

片目で軽く睨んだのは、幼馴染の1人。
エレン。
ペリドットの様な明るい緑色の瞳に、焦茶色の短髪の少年。
ん?15歳は少年に入るのか?

「な、なんだよ…そんなに睨まなくてもいいだろ…」

私の眼力が効いたのか、少しおどおどしている。
もう少年でいいや。昔と変わってないし。

「はぁー…なんの用でしょうかエレン少年」

「なんだよそれ…はは」

苦笑いしながらも、そこは無視しないのね。

「そうだ、これ、兵長から持ってけって」

そう彼が言って机の上に置いたのは、何枚かある包帯。そういえば、今月分終わってたっけな。

「おぉ、サンキュ」

「お前、片目隠せないとしんどいしな」

心配してくれたのか、少し私の顔を覗き込んできた。
その時に、たまたま目が合った。

「…別に大したことないし」

「力っての、暴走しないようにだろ?俺も皆も、一応心配してるんだからな?」

一応ってなんだよ、一応って。
突っ込みたくなったが堪えた。
今日はもう眠たくてしんどい。

「わかった、わかった、早く部屋出てよ」

無愛想に急かしてそう言うと、怒ったとでも思ったのか「お、おう」と戸惑いつつも帰って行った。
去ってくエレンの背中を眺めてから、欠伸をした。

「………寝るか」

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設定タグ:進撃の巨人   
作品ジャンル:アニメ
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ちょこ567(プロフ) - 神無月さん» わぁぁあ、気づいてませんでした!ありがとうございます!直しました! (2018年10月12日 23時) (レス) id: ce283fdb95 (このIDを非表示/違反報告)
神無月 - 更新ありがとうございます。クレームではないのですが、設定の最後のURLが添付されていない状況となっています。改善して頂けたらと思います。応援しています! (2018年10月12日 21時) (レス) id: 59f46553f4 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ567(プロフ) - 神無月さん» ありがとうございます!初めて書くので、色々と下手な所があるかもしれませんが、楽しんでくれれば嬉しいです…! (2018年10月11日 22時) (レス) id: ce283fdb95 (このIDを非表示/違反報告)
神無月 - 初めまして!今回初めて進撃の巨人の小説を見させて頂きました。続きがとても気になります!これからも頑張ってください!応援してます! (2018年10月11日 22時) (レス) id: 59f46553f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょこ567 | 作成日時:2018年10月10日 21時

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