追跡 ページ47
-side ディエゴ-
事の始まりは今朝の7時40分だった。
吉「A、近くの家の……えっと、」
『マルクさん宅…でしょうか?』
吉「そうそう。あの夫婦にコレを回しといてくれないかい?」
『かしこまりました。今から届けてきますね』
Aは可愛らしく微笑むと、回覧板を届けに行った。
Di「…ふむ」
どうやらは今朝の朝食は、卵焼きがあるらしい。
卵を片手に持ちながらAを見送る吉良を見ながら、そんな大して意味のない考えを回した。
ふと、自分の視線が窓からチラリと見えるAを追っている事に気付いた。
Di「………」
Aが来てから1週間が経ち、なんとなく分かってきていたことがある。
Di「俺も、吉良も…すっかりAに絆されているな」
吉「な訳ないだろう」
小さな声で呟いたつもりだが、どうやら吉良に聞こえていたらしい。
吉良はすぐさま否定するが、満更でもない表情をしている。
Di「…コーヒー」
何となく、だ。
何となくだが、Aの作ってくれたコーヒーが無性に飲みたくなった。
8時5分
Di「エ“エエェん”!!!!!!Aが帰ってこないよぉ…!!」
吉「おおおお、お、落ち着けけけ…!!」
プ「もう25分も帰ってきてないんだろう?流石にナニかあったんじゃあ…」
カ「…ディアボロと」
ディアボロとドッピオが来たら流石にまずいんじゃあないか??
カーズの言葉と同時に俺たちは靴を履いて、Aを探すべく、2人1組で走り出した。
アイツらにバレたら余計に状態が悪化してしまう。
Aを無事に見つけ出さなければ。
吉「いた…!が、これは……」
Di「おい、前見えねぇって!なんでキラークイーン出すんだよ!!」
Aの居場所はすぐに見つけたが、吉良のキラークイーンで前方が見えない。
何かを隠すように視界を塞ぐキラークイーンはどことなく焦っている表情をしている。
吉「良いかい?ディエゴ。今から私はAを助けに向かう」
Di「あ?おう?」
吉「しかし、相手がかなり手強い。そのため、君の力が必要だ」
私が、そうだな……合図をしたら時を止めて私たちを助けてくれ。
敵から距離を離すだけで構わないから。
頼んだよ、ディエゴ
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ぱみ(プロフ) - ありがとうございます…!!頑張っていきます!! (12月22日 23時) (レス) id: 987c51e0ad (このIDを非表示/違反報告)
兎(プロフ) - 応援してます!頑張ってください!! (12月22日 22時) (レス) id: 0558b064c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - わわ…こちらこそグラッツェです✨これから頑張ります!! (12月22日 18時) (レス) id: 987c51e0ad (このIDを非表示/違反報告)
推しの命は私の命 - 荒木荘✨これからの展開が楽しみです!供給をグラッツェ! (12月22日 17時) (レス) @page3 id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱみ | 作成日時:2023年12月22日 15時