夢 ページ8
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『幸村くんに出会ってから、私変わったみたい』
幽は部室のあのロッカーを見つめながら、そう話した。
『最初はなーんにも触れなかったけど、今はちょっとだけ触れるようになって、ポイスターガイストみたいなこともできるし』
『どこにでも動けて、浮くこともできる』
『幸村くんもさ、薄々気づいてるでしょ』
ドクンドクンと、心臓がうるさい。
俺は口を開いた。
「幽は消えなくなったよね。」
『うん、そうだね。私はどんどん"幽霊"になってる。前よりもずっとずっと。』
確かに幽は"幽霊"なんだろうけど、幽霊の中でも特殊な"幽霊"だと思う。
『夢の中の自分が現実か、現実の方が夢なのか』
＿＿胡蝶の夢
古典で習った内容だった。
『幸村くんと話す度に"こっち"が現実だったいいなぁ、って。だから本当に"幽霊"になっちゃいそう』
幽と目が合う。幽は泣いていた。
『でもやっぱりそれはダメだから。テニスしてる幸村くんを見て元気を貰えたから、ちゃんと向き合ってみる』
幽はジャージのポケットから、鍵を取り出す。それは部室のロッカーの鍵だった。
『まだ開けちゃダメだよ。全国大会で優勝したら、開けてみて。……いや、別に開けなくていいや。開ける時は覚悟をしておいてね』
幽の体がどんどん透けていく。
『幸村くん、私と出会ってくれて
＿＿＿＿"ありがとう"』
幽の体が光に包まれ消えていく。
俺は床に落ちたロッカーの鍵の音で意識が戻った。
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アマリス(プロフ) - はあー・・・。良かった！プロポーズか・・・。別れなくて良かった。疑ってごめんなさい、幸村君！夢主とお幸せに！ (2019年10月31日 15時) (
レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - シリアス過ぎる・・・。幸村と夢主が別れるなんて嫌！！ダメ、別れないで！！ (2019年10月30日 9時) (レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
Le-ca(プロフ) - スッゴく面白いです！ゆっきーと立海推しだから楽しい！それに、文章力とタイトル、語彙力に話の進め方が最高。シリアスありつつ、硬くなったり飽きないから大好きです！これからも頑張って下さい！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらの | 作成日時：2019年9月23日 16時
