だって好きだから06 ページ38
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松本の部屋で帰りを待つ。
今日にかぎって松本は6限まで授業で、帰りは19時頃。
夜ご飯を何か買っておこうかとか考えたけど、俺の頭はひとつのことでいっぱいだった。
待ちに待った松本が帰ってきたことにも気がつかなかった俺は相当考え込んでいたらしい。
「翔くん？どうしたの？」
「あ、おかえり…」
松本を目の前にして心臓が脈打つ。
大丈夫、ただ確認したらいいだけ。
「…今日、久しぶりにアパートに帰ってさ」
「…へえ」
「ポストの中何も入ってなかった。ストーカーもういなくなったのかも」
「そんな。危ないって、そんなふうに思うのは」
心配してくれふ松本は、やっぱりいつもの優しい松本。
「…松本さ、ストーカーが男ってこと俺が言わなくても分かってたよね…？」
「…………」
「なんで…？」
松本は黙りこくってしまった。
俺の嫌な予感が的中してしまうのだろうか。
俺のストーカーは、優しい子の男なのだろうか。
数秒の沈黙が、何時間にも感じた。
顔を上げた松本は、覚悟したような表情。
ヒヤッと汗が背中を流れる。
「…ごめん」
「え……」
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血濡れ蛍 - ぽっぷ様、お久しぶりです。ぽっぷ様の作品の、ストーリー性や、表現の仕方に感動しながら読みました。特に、『ハッピーエンドにさようならを』を読んで、思わず涙が出てしまいました。今後も期待しています♪ (2021年4月2日 13時) (
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2021年1月11日 0時
