episode239 ページ40
.
｢じゃあそろそろ帰る？勉強もしないとだろうし｣
松本の言葉に頷く。
勉強なんて言葉、少し前の松本から出ることはなかったのに。
学校の問題児だった松本が、今では受験のために勉強する普通の高校生になった。
櫻井に出会って1年も経たないうちに、松本は変わった。
｢潤くん変わったね｣
｢先生たちにもよく言われたよ｣
3年生になって、突然勉強し始めたのだ。
教師はみんな驚いていたはず。
何もかも櫻井の影響。
｢潤くん、先生に恋して本当に変わった｣
｢そうかな？｣
｢うん...。さらにカッコよくなっちゃったね｣
二宮の言葉に、ふふっと笑う松本。
でも二宮は、クスリとも笑わない。
松本は櫻井に恋をして変わった。
櫻井が松本を変えたのか、櫻井への想いが松本を変えたのか。
どちらか分からないし、どちらにせよ松本にとってはいいことだ。
(それに比べて俺は...？)
｢相葉さんは、俺に恋をしてなってなにか変わったかな...｣
｢............｣
｢俺のことなんか好きになって、相葉さんにいいことはあったのかな...｣
相葉がいつから自分のことを好きなのか分からない。
相葉は一番女の子に関心があったし、えっちな話だって大好きなのに。
どうして自分なの。
やっぱり、相葉には女の人が似合う。
(俺のこと好きになったって、何もいいことなかったはず)
むしろ、傷つけてばっかり。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 619人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2015年11月1日 21時
