episode223 ページ23
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｢...せんせ...おはよ...｣
｢おはよう｣
無意識なのか意図的なのか、松本は櫻井の腰を摩る。
数ヶ月振りの体は行為に追いつくことが出来ずにヘトヘトだ。
それなのに昨夜の松本はがっつき過ぎて、櫻井の体はボロボロ。
｢...おまえ、久しぶりだからって激しすぎんだよ...｣
｢だってさあ...久しぶりどころじゃないじゃん...｣
まだ眠そうな口調のまま、松本はふにゃふにゃと話す。
まあ確かに久しぶりどころではない。
あの日以来だから、3ヶ月以上空いたのか...？
目が半分しか開いていない松本が可愛くて、頭をなでる。
｢...子ども扱いしてる...？｣
｢そんなんじゃない...｣
言い終わる前に、手を引かれてまた腕に包まれた。
子ども扱いされたのが悔しかったのか、力を込めて男らしさを出してくる。
そこがまた子どもらしくて、櫻井は腕の中で笑った。
｢...先生、ありがとね...｣
何がとは言わずとも、櫻井にはちゃんと伝わる。
許してくれてありがとう。
受け入れてくれてありがとう。
こんな自分を好きでいてくれてありがとう。
松本は泣きそうな、嬉しいような顔で笑った。
そんな松本を見て、櫻井も同じように泣きながら笑った。
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2015年11月1日 21時
