episode201 ページ1
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今日は金曜日。
週末ということもあって、松本は櫻井の家に上がり込んでいた。
着ていたジャケットを脱いでハンガーに掛ける。
タンスをしまって振り返れば、すぐそこに松本がいて櫻井は驚いた。
｢な、びびるだろ...｣
｢ふふ。せんせ、おいで｣
すぐそこにいるのに、手を広げて櫻井を待つ松本。
ニコニコ笑顔で、急かしはせずに櫻井が腕の中に来ることを待っている。
おいでってなんだよ、おいでって。
俺は年上だぞ。
そんなことを考えながら動かずにいたら、櫻井の腕を掴んで松本は腕に収めた。
｢何も考えずに抱きつきに来たらいいのに｣
｢...そんなことできるか...｣
櫻井はシャイなのだ。
そして長男体質だから、人に甘えることが出来ない。
それなのに年下の男に、それも自分の生徒に甘やかされていてくすぐったい。
｢照れ屋なとこもかわいーね｣
クスッと笑って軽くちゅっとおでこにキスをされた。
(.........いつもはしないのに)
いつも以上に優しくて甘い松本。
やましいことがあるから？なんて思ってしまうのは自分が弱いから。
松本を疑ってしまう弱い自分。
(松本に悪い......)
松本の行動をまっすぐと受け止められない。
キスをされたおでこに手を当てたら、胸がぎゅっと締め付けられた。
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2015年11月1日 21時
