兄妹 ページ10
紅明side
私が一言そう言うと、女官は自分の目の前にいる妹を寂しそうに見つめて立ち去った
そして私達兄妹は座り込んで未だに何も無い宙をさ迷わせる手に同情した
明「本当に何も見えていないのですね」
私が声をかけると、細すぎる少女は声のした方・・・つまり私の方を向いた
?「申し訳ございません、目が見えていないせいでこの部屋を散らかしてしまいました、私では片付けなど出来ませんがやれるだけやってみますので・・・」
そして散らかった部屋を未だに自分のせいで散らかしたと言っている、この少女は前にいた屋敷でそうしなければいけないと学んだのでしょう・・・ですが今はそんなことをする必要は無い
明「庇い立てする事はありません、あの者達は第9皇女である貴女を傷つけようとしたのです、それなりの処分は考えています」
誰も言葉を発さないせいで私がずっと話すことになっていますね、誰か何か言ってください
?「・・・あの者達に、処分を下すのですか?」
明「当たり前でしょう、皇女を傷つけようとしたのですから」
?「皇女なんて、肩書きにすぎませんよ・・・なのであの者達には処分を下さないでほしいです・・・」
そんな言い草についに紅覇が言葉をつむぎ始めた
覇「君さぁ、明兄がここまで言ってくれてるんだからありがたく受け取りなよね!心配してあげてるんだよ、こっちはァ」
龍「紅覇殿そんな言い方は・・・」
瑛「そうですよ、紅覇殿」
覇「2人とも黙っててよねぇ」
紅覇が我慢の限界だと言うように少女に近づいていき、宙をさまよう手をとった
覇「君さぁなんでそんなに下手に出てるの?明兄や炎兄や他の兄妹の気でも引きたい訳?そぅいうのほんっとにムカつくんだよぇ」
明「紅覇」
流石に言い過ぎだと名前を呼んで静止させておく、紅覇は不機嫌な顔で少女の手を離した
少女は話された手を自分の前に下ろしその手を見えない目で見ているようだった、痛かったのでしょうか・・・
?「人に・・・・人に触れられたのは、怒られたのは、心配されたのは・・・初めてです」
きっと独り言のつもりだったんでしょうが全てこちらに聞こえていましたよ、少女のほんの少し嬉しそうに見える表情を見て、ホッとしました、感情が欠落していないようで良かったです
?「あの・・・」
初めて、少女の方から声をかけてきた
私はすぐに質問をする、すると少女は不思議そうにこういったのです
?「兄妹って、どういう事ですか・・・?」
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クラサナ(プロフ) - 本の中の住人さん» ありがとうございます!!これからは兄妹仲良くなっていくお話を書いていきたいと思ってるので、楽しみにしててください! (2017年9月16日 16時) (レス) id: 9531d53834 (このIDを非表示/違反報告)
本の中の住人 - 続きが凄く気になります。それに凄く面白いです! (2017年9月16日 13時) (レス) id: 4016ef0180 (このIDを非表示/違反報告)
クラサナ(プロフ) - 遥亜さん» ありがとうございます!!頑張りますね! (2017年5月25日 4時) (レス) id: 9531d53834 (このIDを非表示/違反報告)
遥亜(プロフ) - 面白いです!更新待ってまーす!(*≧∀≦*) (2017年5月24日 21時) (レス) id: 37e491c333 (このIDを非表示/違反報告)
クラサナ(プロフ) - スズムさん» ありがとうございます!!そう言って頂けると嬉しいです! (2017年4月5日 9時) (レス) id: 9531d53834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クラサナ | 作成日時:2016年8月25日 7時