庇う ページ9
第三者side
その美しく儚い少女が妹君である事は、一目瞭然でした
妹君は、何も見えぬ故に耳で誰か判断しているようです・・・ですが、何故お止めになったのでしょう、あんなに酷いことをされているのに・・・
?「その人達は悪くないのです、私が転んでしまうのを助けようとしてくださいました」
その言葉に、その場に居る全員が目を見開いた先程まで妹君を虐めていた女官達でさえ、妹君を凝視していた
?「何処のどなたか分かりませんが、私が全て悪いのです・・・どうかその者達には罰を与えないでください、きっとそのもの達にも帰りを待ってくれている方がいるのです、叱らないでください」
そして、自分を犠牲にするようなその言葉を聞いて、皇子皇女様達は悔しそうに手を握りしめていました、それはそうでしょう、ここに居る方の中にはこういう虐めを受けていた方がいらっしゃるのですから・・・ここまで酷くはなかったのでしょうが
握った拳が震えています
私が第八皇女である紅玉様にお声を掛けようとしたした時、紅炎様が音を出さずにこちらを振り返った、どうしたのかと思えば紅炎様の視線は廊下の奥に向けられている
私も同じ場所を見ると、そこには3人の紅炎様の直属の部下が
紅炎「・・・連れていけ」
きっと妹君に聞こえないよう配慮したんだとおもいます、いつもより小さくそう言った
かなり離れている部下は紅炎様の言葉を理解したようで、そっと部屋に入り、女官を連れ出そうとその背中を押した・・・その瞬間
?「お腹の子、大切にしてあげてくださいね?」
妹君が誰かにそう言った、妹君は何処か空を見ているので誰を見ているかわかりはしなかった
ですが、当事者である人はわかったようで、女官の1人がお腹に手を当てていた
女官達がさった後、妹君は何かしら手を伸ばした、その手は宙をフラフラとさまよい倒れているテーブルを捉えた
女官「妹君様?」
私が手をかそうと、妹君に近づくと妹君は首を横に振った
?「私は平気です、何処のどなたかは分かりませんが、こんな私を心配してくださり真に感謝いたします、私の事は放って貴方様の仕事をしてください、私に手を貸していると、貴女の仕事が減らされてしまいますよ」
まるで奴 隷だと私は思った、言い方座り方相手に対しての出方が下手に出過ぎているのだ
今もこうして、自ら立とうとしている妹君を私は見ることしかできませんでした
紅明「貴女はもう行ってください、これからは私達兄妹問題ですから」
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クラサナ(プロフ) - 本の中の住人さん» ありがとうございます!!これからは兄妹仲良くなっていくお話を書いていきたいと思ってるので、楽しみにしててください! (2017年9月16日 16時) (レス) id: 9531d53834 (このIDを非表示/違反報告)
本の中の住人 - 続きが凄く気になります。それに凄く面白いです! (2017年9月16日 13時) (レス) id: 4016ef0180 (このIDを非表示/違反報告)
クラサナ(プロフ) - 遥亜さん» ありがとうございます!!頑張りますね! (2017年5月25日 4時) (レス) id: 9531d53834 (このIDを非表示/違反報告)
遥亜(プロフ) - 面白いです!更新待ってまーす!(*≧∀≦*) (2017年5月24日 21時) (レス) id: 37e491c333 (このIDを非表示/違反報告)
クラサナ(プロフ) - スズムさん» ありがとうございます!!そう言って頂けると嬉しいです! (2017年4月5日 9時) (レス) id: 9531d53834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クラサナ | 作成日時:2016年8月25日 7時