２２ ページ25
紫原…？
え、何でここにいるの？
てか、溝端どうしたん？
え、赤い人誰。
一気に聞きたいことが頭の中を回る。
全員が黙ってる中先に口を開いたのは佐倉だった。
「えええええ、な、な、何してんのよ！ドア壊してるじゃん！！」
「ねー、もしかしてあんたが秋ちん襲った黒幕ー？」
ゆったりした口調で聞く紫原。
しかし目が笑ってない。
いや、顔の筋肉が全体的に強ばっている。
「襲うつもりなんてなかったのよ！」
「は？」
うわ、やばい。キレてる。
キレてる所なんか今まで見たことなかったが
これは思ったよりも怖い。
「……とりあえず紫原、落ち着け」
不意にさっきまで黙っていた赤い人が口を開いた。
そういえばこの人はなんなんだろうか
「でも！赤ちん、コイツら秋ちんを誘拐したんだよ？」
「紫原。」
「っ……」
まだ怒りが収まってない紫原を一言で黙らせた赤ちん、一体何者なんだ。
すると私の視線に気づいた赤ちんがこっちを向いて口を開いた。
「驚かせてすまないね、俺は赤司征十郎。紫原の友人だ。」
赤司征十郎…
聞いたことがあるような、ないような名前
とりあえずコクリとうなづく。
「……まずはそこの彼女」
佐倉の方を向き声を発する赤司君
「え、わたし？」
「どうしてこうなったのか取り敢えず説明てくれないか？」
それから佐倉は先程までの事を赤司君に話した
私と仲直りがしたくて溝端に私を連れてきてもらおうとしたこと。
そしたら思っていたよりも溝端に私が反抗したから思わず溝端が殴って誘拐してしまったこと。
ちなみに、時々紫原が口を挟もうとしていたが赤司君に全て止められていた。
「なるほど。紫原はどう思う？」
全て聞いて、紫原に聞く赤司君
何がしたいのか…
「……別に、あんたが秋ちんに謝ろうとしたのはいいと思うよ。まあ、それでも昔秋ちんのこと傷つけたのは許される事じゃないけど。」
「でもさあ、溝端って言う奴？ふつー女の子の事なんか殴らないでしょ。」
そい言いながら溝端を見る
ちなみに溝端は先程意識を取り戻して部屋の奥に正座している。
紫原の言葉に怯えているのか、それとも先程何かあったのか、間違いなく私とあった時の余裕はなくガタガタと震えていた。
メモを取り出して書く
『大丈夫だよ。手当もしてくれたし。佐倉も悪い子じゃない』
「でも…！」
「A！！」
ムッとする紫原と反対にぱあっと顔を輝かせる佐倉がいた。
なんだ、少し面白いじゃないか。
文字数……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はやかわ | 作成日時：2017年4月25日 20時
