ヘヴン

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「Aのこと調べるたってどうすんの」





「アイツが死んだときに一通り部屋は調べさせてもらったんだけど、備え付けの家具以外なーんもなかった」



「強いて言うなら最低限の衣服くらい」


「誰かが忍び込んだ形跡もなし、ありゃ最初からなんにも持ち込んでないな」






「…本当にクズだね」


「許せ、アイツ人殺しだぞ」




「じゃあもう」


「あとは学長だけか」





「まぁそうなるわな」


「硝子他に知らない？アイツのこと知ってそうなやつ」




「知らない」

「あの子は自分の話するタイプじゃなかったし」



「…私、あの子のことなにも知らないんだ」




「好きな食べ物とか」


「どういう人がタイプだとか」


「そういうさ、普通の友達なら知ってそうなこと」





「…俺ら普通じゃないし」


「硝子が気にする必要ないんじゃね」





「少なくとも信頼してたと思うけど、アイツは」





「…知らないくせに大口叩くな」



「すみませんでした！」






「ま、精々がんばってよ」


「そんで私に教えてくれ」







「縣Aの真実を」









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