今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,095 hit
小|中|大
●第3話 ページ3
「………?」
一郎君…と声を発したつもりなのに、どうしてか喋る事が出来ない。すると、一郎君が私に気づいた。
「A、お前…目が覚めたのか…?」
コクリと頷いたが、一郎君は不思議そうな顔をして首を傾げた。
「何で喋らねぇんだ?」
どうにかして今の状態を知らせようと思い、私は辺りを見回した。すると、近くに置いてあった椅子の上に私の携帯を見つけた。
「取って…」と言う意味で携帯を指差すと、一郎君が取って渡してくれた。私は、メール画面に文字を打ち込んだ。
「喋れなくなったの…」
送信っと。すると、一郎君はスマホを取り出して画面を見た。
「喋れないって…わ、分かった。先生呼んでくるから待ってろ!」
そう言って、一郎は病室を飛び出して行った。5分くらいして、一郎君と先生が病室に戻ってきた。
「これは…失声病だね」
色んな検査を受けた結果、先生はそう言った。
「失声病?」
と一郎君が言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:纏糸 | 作成日時:2019年2月15日 9時