天とか地とかそんなもの - 小説

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Ryuto.S ＆ Hidaka.U

・

あの日、霊安室で泣きじゃくる俺にさくちゃんはこう言ったんだ。

『…俺は、殺した奴を見つけ出して、散々に痛めつけて海に沈めたい。

…もし、そのせいで地獄に落ちても。』

さくちゃんはすっかり冷たくなった彼女の顔を真っ直ぐに見ていた。

『さくちゃん………。俺も一緒に行くよ、地獄。』

海に沈めたい気持ちは、俺も一緒。

だから、天とか地とかそんなもの、放っぽりだしてしまおうよ。

そう言うとさくちゃんは

『浮所らしいね』

なんて笑って、瞳から涙を零した。執筆状態：連載中

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作者名：らむね | 作成日時：2018年9月1日 15時