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廿壱 ページ22

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「ね、炭治郎?そうだと思わない?」

「うーん...」



夕食を終えて善逸がお風呂に行っている間
炭治郎にまた相談していた



「なぁA、一つ提案があるんだが...」



炭治郎は耳を貸せを言わんばかりに手招きをするのでそれに応えるように私は耳を近づける




「善逸に」

「俺が何?炭治郎」

「ぜ、善逸!?」



気配も足音も消して
私を背後から抱き締める




「別に何かやましい事をしようとした訳じゃないんだ!ただ純粋に助言を...」


「あーそう!!!ふーん!!へぇー!!!」



炭治郎が弁明しようとしているが
善逸は聞き入れようとしない




「A!!炭治郎は危険だ!!」

「なっ!?」



いや、善逸の方が危険だと思うけど
善逸は私を抱えて自室に駆け込む


部屋は善逸の羽織と同じ匂いがふわっと香ってきて
優しくて、落ち着くような感覚に陥った




「炭治郎に何かされなかった!?」

「炭治郎がそんなことするわけないよ!!」

「それもそうか...。山育ちだもんな。」




何やら納得した様だ




「...何か悩んでるならさ。俺にも話してくれてもいいんじゃない?そんなに頼りないかな、俺。」

「いや、頼りないよね」



善逸がめそめそし出す
こういう時はなんて言えばいいんだろう


それに善逸の事について相談していたのに本人に言ってしまうのは可笑しい気がする





「っ...善逸は頼りなくなんてない!」

「何度も鬼から助けてくれたし...、それに何やかんや言ってもいつも守ってくれてるし、それに..」

「分かった、もういい..」




私の頬に手をかけ親指で軽く唇をなぞられる




「なら、俺にも話せるよね?」




さっきまでめそめそしていた彼とはうって変わったように笑みをこちらに向けてくる



まるで罠に嵌められた兎のようだ





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廿弐→←廿



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愛しています(プロフ) - 泣きました(´;ω;`) (2021年9月28日 19時) (レス) @page32 id: 98b7f3f08a (このIDを非表示/違反報告)
かるんとっと(プロフ) - 善逸が告白した時、もう思わず叫んで踊りました。それくらいこの作品が好きになりました! (2021年5月8日 22時) (レス) id: e2a15ae5f0 (このIDを非表示/違反報告)
むいくんガチ勢 - サイコーでした! (2020年10月9日 17時) (レス) id: 161ba2dcae (このIDを非表示/違反報告)
香穂(プロフ) - 素敵… (2020年9月7日 19時) (レス) id: 543bb812b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 善逸ううう(強制終了)可愛い!もうこの世に悔いはない。 …逝ってきます (2020年5月12日 18時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花幡。 | 作成日時:2019年11月3日 0時

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