ドSな彼に捕まって。3【ジャーファル】

16.まさかのまるで ページ19

ジャーファルさいど









ジャ「だから！違う、って言ってるでしょ‼︎」


「ヤダヤダヤダ！信じません‼︎」









あれから何度説得したことか。




私の言うことを全く信じようとしない。


終いには、“王サマか、相手なら私は潔く諦めます。”と、言ってきたほどだ。





今となっては、もう子供のケンカだ。


しかも、当の本人は何故か涙目になっている。









ジャ「はぁ〜…いい加減にしてくださいよ！大体なんで私とシンがそういうことに……‼︎」


「だって‼︎…でもっ、だって〜‼︎」







さっきからただの言い合いになって、


だんだんらちがあかないような気がしてきた。

ていうか、もうらちがあかない。








ジャ「大体！その時話していたのは、あなたのことですよ‼︎」




「わたし……？……じゃ、じゃあ何で顔が赤くなってたんですか⁉︎」




ジャ「……は？」









顔が赤く………？




どうか聞き間違いであることを願う。









ジャ「え、私、顔赤くなってましたか？」



「はい……」









ドッ、と身体中の力が抜けたような気がした。




あぁ、Aの話をしていた。だなんて、言わなければ良かった。


顔が赤かったことを知っていれば、言わずにいられただろうに。




一瞬で後悔が体の中に駆け巡った。









「なんでですかぁ⁉︎」



ジャ「そ、それはっもちろ……」









あれ？



これじゃあまるで、

私、Aのことが__________________






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多分、もうそろそろ終わります。多分。

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