【文スト】「新年開けまして…あっ(小声)…閉めます。」中也「おィィィィィ!!!」【中原中也】

閉めます。27 ページ27

部屋中を敦君は跳び回り、

アンと互角に成っていた


森「彼は良い異能力者だ……」

貴女「鴎外さん……?」


小声で呟いた鴎外さんの声は私の耳には届かなかった

アンが部屋中を飛び交う。
まだ一体しか出てない………そんな……

貴女「準備は出来ている…と。」

森「少年!!危ない!!」

咄嗟だった。
鴎外さんが叫んだと思い、敦君を見ると、黒い扉の前にいた

鍵が蠢いた

敦「うっ!」

鍵が敦君の頬をかすった
鍵を投げてしまう敦君

貴女「敦君!」


鍵はルーシーの足元へいった
ルーシー「あらあら、大事な鍵なのに…」

鍵を拾い上げるルーシー


貴女「ルーシー？真逆、貴女…」


敦「鍵で扉を開けたら勝ちじゃないのか!!?」


ルーシー「開けられたらね。」



敦君の顔にも、私の顔にも、曇りが見えた


敦「えっ…」
ルーシー「こんな鍵如何して遣うのか、私も見当が付かないけど?」


ルーシーの手に在った鍵は、化け物のような形をしていた

絶望的

唯、其れ丈の一言


貴女「落とされた…」

敦「其じゃあ勝ち目はないじゃないか。」

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