６話 ページ9
Aside
何……コワイ………。
さっきまではなかった、冷たい空気。
カラ松「お前の名前は？」
椅子に縛られている私を真っ直ぐ見つめて聞いてきた。
冷たい、凍り付くような目だ。
一松「拒否権はないからね、ちゃんと答えないと……分かってるよね？」
私に…何を求めてるんだろう……。
そう疑問に思いながらも、どんどん恐怖心が募っていく。
「私は……、A。」
一生懸命声を出した。これが精一杯の声量だ。
カラ松「名字はないのか？」
「わ、わからない……」
カラ松「年齢は？」
「わからない……」
カラ松「あの屋敷はお前の家なのか？」
「…わからない……」
カラ松「なら、あの主人の男との関係は？」
「い、いつも食事を持ってきてた……人…」
震えながら回答を続けていると、紫のネクタイの人がスッと顔を近づけてきた。
一松「ﾊｧ……アンタ、ホントに自分のこと何にも知らないの？」
その見下したような冷たい瞳に、思わず唾を呑み込む。
私はコクリと頷いた。
カラ松「どうだ、一松……」
一松「…嘘は付いていない……。でも、何か持ってる、気がする………」
カラ松「？」
一松「ただの女だったら、あんな部屋に閉じ込められたりしないでしょ…。
これぐらいの出来なら、とっくにどっかに売られてるよ。」
カラ松「……まあ、そうだな。最終判断は、ボスに任せよう。」
一松「それは当たり前でしょ……」
意味深な会話。
すると２人は入口のドアを開けて黙って出て行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一抹 - めっさ面白いです、更新待ってます (2019年6月3日 20時) (
レス) id: 1c4daebeb5 (このIDを非表示/違反報告)
れず - くそぅぅ...押しても押しても次にいかない... (2018年12月5日 16時) (レス) id: 072ca93e4c (このIDを非表示/違反報告)
ツン丸(プロフ) - コフロさん» 遅れてすみません！全然半ばじゃなかったですね… (2018年11月19日 18時) (レス) id: ec46b9e2d5 (このIDを非表示/違反報告)
コフロ(プロフ) - 11月半場って、、、あぁ、、、なんと悲しき (2018年10月24日 17時) (レス) id: 033b75c8e0 (このIDを非表示/違反報告)
ツン丸(プロフ) - リリアさん» あーチョロ松良いですよね！これからサイバー松で激甘を書こうと思いますので、良かったら読んで下さると嬉しいです！！ (2018年10月24日 17時) (レス) id: ddb1ba7500 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ツン丸 | 作成日時：2017年9月5日 21時
