【おそ松さん】シスコン松達に囲まれて２

その３１松「birthday」 ページ23

Aside


トド松「めっちゃカワイー！さすが姉さんだね！センスいいわ〜……」


トド松がスマホで写真を撮っている。SNSにでも挙げるのかな……



一松「…おいしい…ありがと……」


「うん。良かった……！」



一松は、パクパクと隣で静かに食べている。癒されるね…コレ…



おそ松「でもさぁ…、ケーキがあるってことは…プレゼントもあるんだよな〜？」




隣にいるおそ松兄さんがプニッと私の頬を突っつく。


「…ハイハイ………」



私は紙袋にこっそり入れていたプレゼントを机の上に置いた。




「「「「「「？」」」」」」



私は一人一人にラッピングされたプレゼントを配る。




「開けてみて……」



そう言うと、不思議そうにラッピングを解いた。



チョロ松「…！コレ……！！！」




私がプレゼントしたのは、それぞれのカラーに合わせて、名前の一文字目が彫ってある『箸』。



「ちっちゃい頃、こーゆー箸使ってたでしょ…。でも、大人になってから、お揃いとか、


　少なくなったから…」




私は自分用に買ったモノも紙袋から出す。



カラ松「なるほどな……。お揃いが少なくなって寂しくなったのか………」



「………うん…」





ｽｯ




おそ松「ったく………」



頭を優しく撫でてくれる大きな手………



小さい頃の思い出がフッとよみがえってきた。



すると一松もゆっくりと髪を撫で下ろしてくれる。


十四松「あーー！！兄さん達ズルーい！」


チョロ松「抜け駆けするな！」



みんなも負けじと立ち上がって私の髪をわしゃわしゃとする。



「ちょっと！グチャグチャになんじゃん!!」



十四松「わーーー!!!!!」



おそ松「はははっ！十四松やり過ぎだろww」



全員で攻撃されるこの感覚も、小さい頃と全く一緒…



暫くして、みんな頭から手を離した。


もうグッチャグチャになった髪を私は一生懸命整える。




トド松「あははっ！姉さん、髪ヤバいね!!」


その一言に、みんながプッと噴き出した。




「ちょっ、笑わないで！……よ…ふふっ」



チョロ松「自分もわらってんじゃん……ww」





部屋中に笑い声が響く。


コノ感じも。一緒だ………




一松「そういえば…、僕たちから、何もあげてないね………。」


チョロ松「ホントだ。ゴメン、A…また今度でも………」



そう言われて、私は首を横に振る。


「ううん。……ちゃんと、貰ったから！」


目を丸くするみんなに、私はにっこりと笑ってみせた。

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