才能がある兄と、無い妹

なく ページ2

Rainy,rainy,求めるものだけを沢山、描いた。

心を閉まって、待って！本当は叫びたいんだよ？

Rainy,rainy,

『強くありたい』と凄く願った。

「ねぇ……」

黒服「なぁ、知ってるか？」

黒服「あぁ、あの女だろ。兄の方はまだ……」

黒服「あぁ、兄の方は歴代最年少幹部だろ」

黒服「あぁ。それに比べて、妹の方は………」

黒服「あぁ。才能の差だな」

黒服「あぁ。」

「ね……、」

声は無情に散って孤独だけを奏る。指先からどんどん伝わってくる、虚しさの色。

「なんで……、私を認めてはくれないの？」ﾎﾞｿ

燻んでしまったの灰色に、

「認められてもこんな才能なんて借り物だよ？」

『まだ人生終わっていないなら諦めんな』

って誰かの声が頭に響く。

見失ってしまったの？アイロニー

誰も気付けなくて今も沢山抗っている。この感情奪ってしまってよ？

ドロドロになって誰かに当たる前に

私だけを見て沢山愛を伝えて？

(なんで誰も私を見てくれないの？)

こんなセカイとは、バイバイバイ！

(こんな、誰も私を見てくれないセカイなんて……！いらない！いらないいらない！！！！)

隠しても滲んでしまう思いをなぞって任務に励んだ。

【いつかは、きっと愛される】

こんな夢の形に思わず泣いちゃった。

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