コウIウフうニSiカ ページ4
Your side
『ゔぅっ……』
気持ち悪くて、何かが口から出てきそうだった。耐えられるはずがなかった。
廉の思考が私の想像の中にないことは知っていた。
けれど、想像を超えすぎていた。常人にとって、奇人の考えることは、時に天才で、時に気味悪い。
そして、下を向くとその吐き気は増した。
床一面には粉々にされた写真があった。
よく見ると、その粉々にされた写真の人物が分かった。
紛れもなく
.
.
紫耀だ。
『何これっ……』
紫耀の顔はこれでもかというくらいに細かく切られていた。目も鼻も口も全部がバラバラ。でも、紫耀と確認できる程度には大きい。
わざと、紫耀と分かるくらいをキープしているようで。紫耀を刻んだのだと、紫耀に裁きを下したのだ、と主張するよう。
壁に飾られた、登校中の誰かと楽しそうに話す自分の姿を見て悟る。私の隣にいたはずの紫耀は全て切られて離され
私単品が壁に、紫耀単品は切られてから床にばら撒かれていた。
本当は、写真の中に人間を確認したとき、嫌な予感はしていた。けれどそんなものは私の中の被害妄想なのだと言い聞かせていた。まだ廉を信じたいと思っていた。
こんな風になっても尚、廉を信じたいと思う私だって、狂っているのかもしれない。
『ああっ……』
気づけば、私は入ってきたときから紫耀のパズルをずっと踏み続けていたのだ。足の裏にチクチクとした痛みが走る。その痛みは形を変え、胸を締め付ける。
バラバラになった紫耀は、私が少し脚を動かすたびに、微かな音を立てて動いた。
『……ごめん』
届かない謝罪が宙を舞う。
全て全ては狂気の果ての作品だった。
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もも。 - お話が面白すぎて一気に読ませていただきました、！キュンとしたり、切なかったり、、。続き、更新されるの楽しみに待ってます、！ (2019年2月6日 0時) (
レス) id: 7822559aab (このIDを非表示/違反報告)
白｡ - お話が面白くて一気に読みました。切なかったりぞくっとしたりきゅんとしたり、あなたさまの書かれる廉君と平野君がとても魅力的で..引き込まれます..凄く好きです。続きが読めるのを心待ちにしております..！ (2019年1月12日 23時) (レス) id: 02ab738ad1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 途中から涙なしでは見られませんでした！紫耀くんの立場になって読むと苦しかったです、、これからも更新楽しみにしてます！！ (2018年3月29日 0時) (レス) id: 352a1f8854 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 面白すぎて最初から一気に1日で読みました！！どうなるのか楽しみです！廉くんこういう役似合いますね笑笑 (2018年3月17日 19時) (レス) id: 7eb0555a29 (このIDを非表示/違反報告)
ぴらみるふぃー(プロフ) - ねねけろさん» 更新遅くなってすみません！読んでいただきありがとうございます！ここからは一気に更新します！！！ (2018年3月16日 1時) (レス) id: 715c5d55e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴらみるふぃー | 作成日時：2017年4月22日 14時
