出会いの形は知っている

風 ページ17

若「ここか」

小「早く行こう」

忍「まだ間に合うよな」

砂「当たり前だろ」

みんなで急いで階段をかけ上がる

そして…

翼「開けるよ？」

慎重にドアを開ける

ヒューー

一気に風が入り込んできた

そして風になびいた髪を抑えるアーヤの姿があった

若「…アーヤ」

彩「っなんでここに」

黒「帰ろ、アーヤ」

彩「…ごめんねみんな、私帰れない」

砂「雅之さんだって立花にこんなことして
欲しくないだろーし」

彩「…ごめん、ごめんね
でも、私は雅なしで生きられない」

翼「俺たちじゃダメ？」

彩「私にとって雅だけは特別なの
雅がいたから私は生きてこれた」

全「………」


上「〇月〇日、今日は彩と一緒に帰った
やっぱり彩は何一つ変わってない
強くて優しくてすごくきれいだ
そんな彩だから俺は好きになったんだ

…だから、俺が病気だってことは
彩には言わない、余命1年ってことも」

彩「…え……」

上「これ、あいつの日記
1年前からお前のことばっか書かれてる」



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