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(貴方side)
……あっつい………これマジで熱中症なるって…
私は動いてないからあれだけど…この暑さで走り回ってるんか……やばいな
夏休みがもう少しで終わるというこの頃、中学が同じで高校もたまたま同じだったクラスメイトのサッカー部員、榎本から臨時マネージャーをしてくれと頼まれ。
特に断る理由もなく引き受けたらまあなんとも言えないほどの灼熱な気温。
中学のときも月に数回くらい頼まれてきたからか大分慣れている仕事をこなしながら今は部員全員分のスポドリを作るべく腕を振りまくっている最中。
私は部員ではないものの今はサッカー部にマネージャーがいないらしく、臨時でも毎回大歓迎で迎えられる。
…やっぱり今日もうちょい早起きするんだった…
コンビニ寄ってくるんだった……昨日勇次郎と愛蔵に今日持ってくるつもりだったもの色々渡したから自分のやつ何もないんだよな…
……昼ごはんは購買で何か買お
「…A?」
「?……雛?」
「やっぱりAだ。……あ、もしかしてまた…」
「あははー、うん、榎本に頼み込まれた」
「虎太朗、またAに頼んだの!?…もー」
榎本と同じく、中学高校と仲が続いている雛。
陸上部では今丁度休憩に入ったらしく、水道に水を飲みに来たらしい。
高校でクラスは離れてしまったけれど、今もたまに遊んだりメッセージで軽い雑談をしたりする仲。
今はあまり話したりしていないけど、大切な友人の一人。
「もっりたー、せっとぐっちさーん」
「え」
「『え』ってなんだよー」
背後から聞こえた声に振り向けばそこいたのは柴崎。
今日も懲りずに、明らかに連れてこられた顔の山本を引っ張っている。
「臨時マネージャーと部活お疲れ〜」
「ヤバくない?めっちゃ暑い。部員の人たちもっとやばいけど」
「ところでさあー」
「会話のキャッチボールしてよ」
「夏課題、終わった?」
会話相手の柴崎は会話のキャッチボールする気なし。
もし言ったらからかわれそう。
その二つの理由が揃ってしまい口をつぐむ。
「森田は終わってないとして、瀬戸口さんは?」
「ちょ、私の扱いよ」
「え、まさか終わってる?」
「終わってないけど」
「ほらなー」
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若葉 - あぁぁぁぁ!!待ってましたぁぁ!私の好みにドストライクです! (2022年11月19日 16時) (レス) @page28 id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ひよっこさん» 大丈夫ですよー!ご心配ありがとうございます。 (2022年8月3日 19時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ひよっこ - 掛け持ちして体、特に頭は大丈夫ですか‥?パンクしていませんか (2022年8月3日 17時) (レス) id: 91bebd90a7 (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ひよっこさん» 私はどっちも好き…ですね……曲を聴きながら書くことが好きなんですけど、好きな曲が一筋縄ではいかなかったり切なかったりするストーリーの恋愛曲が多くて。そういうのを聴いてると自然と物語もそっち寄りに…って感じです… (2022年8月1日 17時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ひよっこ - 朔藍さんは甘々とシリアス どっちがお好きですか、私は甘々と溺愛系が好きです。 (2022年8月1日 15時) (レス) id: 91bebd90a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔藍 | 作成日時:2022年7月30日 20時