12 ページ15
#
「大丈夫ですか!怪我は」
とレオナルドに駆け寄り近づくのは懐かしくも安心する声、ライブラの戦士であるツェッドである。
「俺を見ろ!いんもうやろうは怪我なんてしちゃいねー!」
ツェッドの功績に頭にきたザップは片手をグーにして頭に怒りマークをつけていた。
「あなたは黙っていてください。頭怪我しているんじゃないですか?」
「んだと?!」
そしてまた始まる喧嘩。
それを見たレオは何が何だか分からなかった。しかし徐々にわかると目から大量の水が噴き出した。
「ツェッドさぁぁぁんんん」
「あれ?何どうしたの?」
「チェインじゃない?!」
そして集合したライブラ。
周りの少年少女は放心状態に陥っていた。
レオナルドはツェッドにくっつき泣きわめき
K・Kは腰に手を当てて
ザップは少女を押しのけ立ち上がる。
チェインは変態を見るような目でザップを見るのであった。
「あ」
「そんな」
「ん」
「ぐっ....」
何人もの少年少女は崩れて泣いた。
彼女彼らを支えていた柱が崩れ落ちたのだ。
吸血鬼として完璧に作り上げられた者は感情が無いと思われていたが、、、
「ありがとう。これで全てが終わる」
述べられたのは感性のある感謝の言葉であった。
「え」
一同は困惑する。
彼らの親はいなくなったはずなのに。
「もう辛い実験も受けなくていい」
一人がそう言った。
「ありがとうありがとう」
赤い目から涙が溢れるものも。
「兵隊になって死ななくていいのね。」
「そうね、そうだわ本当に」
チェインはここに来る間に全てを知った。
実験も非人道的で普通の人間なら死ぬほどの辛い苦痛を伴うものということも。
後に生物兵器になることも。
何もかもをここで学んだ。
「この子達のためにもやるわ。あとは黄金のバケモノ、ガラシアを倒すだけよ」
チェインは最終目的も学んだのだった。
・
・
・
・
・
・
・
・
#
雑種2は第三者目線がメインの話になります。
50人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミクロ | 作成日時:2017年11月21日 19時