〜memory〜女装大会�� ページ13
☆Aside
木々「これはすごい…大掛かりだね」
会場に到着した途端、目を見開く私たち。
設営の指揮はイザナに任せたのだが、ここまで豪華なものになるとは思ってもみなかった。
権力ってすごい。
10メートルほどの高級そうな赤いカーペットと、宝石で飾られた審査員専用のイス。
そして、その後ろには楽器を持ったプロの演奏集団。
元々この会場、普段は舞踏会などが開かれる大広間なので、天井にはキラキラ輝くシャンデリアがぶら下がっている。
扉の奥から王様が登場してきそうな雰囲気だ。
『よし、じゃあさっそく始めちゃいましょうか！
ミュージックスタート！！！』
私の合図と共に流れ出す音楽。
1曲目はヴァイオリンなどの管楽器による舞踏会でも定番の曲だ。
白雪「エントリーナンバー1番！
"噛み付いちゃうぞ☆今夜あなたは私のモノ"
ゼロリーヌちゃんですどうぞ！」
このさっむいキャッチコピーを考えたのはもちろん私だ。モデルの名前も紹介文も、考えるのは私たち女性陣だ。
『担当者から一言。夜会で男どもを骨抜きにする小悪魔系プリンセスをイメージしました！』
ギィ……と扉が開かれ、姿を現したのは…
ゼン「……っ」
水色のプリンセスドレスを身にまとい、シンデレラのようなヒールを履いた銀髪くるくるツインテールのゼンだった。
我ながら上出来。
遠目から見ると完全に女の子だ。
ガラク「はははははっ！ゼン王子〜！
完全にお姫様じゃないですか」
白雪「ゼン……か、可愛い…」
歩き方はぎこちない。
そして歩く度に顔が真っ赤に染まっていく。
か弱いお姫様にしか見えない。
『ランウェイの途中ですが、ここで審査員の方に中間評価を！イザナ殿下お願いします！』
イザナ「…意外と可愛いな」
ゼン「ひっ……兄上！冗談はよしてください！」
『ゼン！あ、ゼロリーヌ！
立ち止まらないでそのまま歩いて！』
そしてそのまま彼女は扉の向こうに消えていった。
1人目終了。
『さあじゃんじゃんいきましょう！続いては…』
2曲目は、なんだか異国の民族的な雰囲気の曲だ。
繁華街をイメージさせる。
白雪「エントリーナンバー2番！
"你好！悪者は全員地獄行きアル！"
オービーファンファンですどうぞ！」
ふざけたキャッチコピーと共に姿を現したのは、大きな羽のついた扇子を片手にポーズを取るオビだった。
・
〜memory〜女装大会�Β�←〜memory〜女装大会��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 817人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し67465号(プロフ) - 号泣しました。素敵な作品をありがとうございました。何度も読み直しにきます。ありがとうございます (10月25日 2時) (
レス) @page7 id: 4d7900bf24 (このIDを非表示/違反報告)
和奏(プロフ) - すごく感動して、心にグッとくるお話でした。ハッピーエンドの作品だと思ってみたら、すごく悲しいエンドで衝撃的だったけど、作者さんのコメントを見てすごく納得しました。この作品を作ってくれてありがとうございます。この作品に出会えて良かったです(><) (2022年1月1日 8時) (レス) @page16 id: 740eade1e6 (このIDを非表示/違反報告)
華奈(プロフ) - 1日で全て読んでしまいました…笑 読み進めていく度に号泣してしまいました…明日は目が腫れますね笑 素敵な作品に出会えて良かったです！ありがとうございました！ (2021年12月22日 0時) (レス) @page7 id: 45dc289628 (このIDを非表示/違反報告)
イヌイット(プロフ) - 号泣しました。心に響く素敵な作品をありがとうございました。 (2021年9月23日 4時) (レス) @page7 id: 4f33071aee (このIDを非表示/違反報告)
菜月 - とても感動しました！心に響いて涙が溢れ出しました…、、ありがとうございました^_^これからも応援してます！ (2021年6月9日 17時) (レス) id: 6961366fb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミミネコ | 作成日時：2019年3月24日 1時
