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自分の近くに落ちていたものを数枚拾い、女の机に置こうとしたら足元に落ちていたものに気づかずに踏んでしまい、机に足が当たる。

 衝撃で女は起きたのか、眠そうな目で俺を見つめた。

「…………ん?あ、ジョジョか」

 しばらく俺を見た後、納得したように頷くと、どうしたの?と尋ねてきた。

「風でプリントが散らばってたからな」

 そう言ってプリントの束を渡す。

「え?!ごめんね、ありがとう」

 一、二、三と枚数を数えると全部ある。とホッとした顔で笑った。

「そんなに大事なもんなのか」

「あ〜いや、そんなんじゃあなくてね……私の趣味のことがいろいろ書いてあるの」

「趣味?」

「……クラスの人には内緒だからね?私カクテルを作るのが趣味なの。マルガリータとかカルーア・ミルクとかさ、知ってる?」

 マルガリータは聞いたことが無かったが、カルーア・ミルクならある。確か

「コーヒー牛乳の酒だったか?」

「そうそう!よく知ってるね」

 カルーア・ミルクはカクテルとしてよく聞くから知識として覚えてはいたがマルガリータは知らなかった。

 知らなくても困るものでもないが、一度知るとやはり気になってくる。

「で、マルガリータはなんの酒なんだ」

 女は少し考える仕草をしたあと鞄に手を突っ込みなにかの瓶を取り出した。ラベルには『テキーラ』と手書きらしい丸文字で書かれている。

「マルガリータはショートドリンクっていって、いわゆる短時間で飲むお酒なんだ。ベースはこのテキーラ」

 そういって、シェイカーにテキーラを入れた。

「次にホワイトキュラソー……ジョジョはレモンとライムどっちが好き?」

 語っている途中のいきなりの質問で少し驚きつつもライムと答える。

「なるほどね、じゃあライム・ジュース……これをシェイクしたものがマルガリータだよ。ほんとはスノースタイルっていってグラスのふちに塩をつけたりするんだけど、今日はグラスがないからね」

 手慣れた手つきでシェイカーを振り、出来上がったものを青と白の混ざった色をした瓶に入れる。

 そして、星の飾りがついた蓋で瓶を閉めるとそれを俺に渡してきた。

「はい、完成。瓶はジョジョっぽいのを選んだつもりなんだけどどうかな?…………ってもうこんな時間!?私もう行くね!あと、それアルコール成分はないから!」

「あ?ーーーーおい、待てこれ」

・→←プラチナの星とマルガリータ



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人力車(プロフ) - 狂犬さん» コメントありがとうございます!そう言っていただければ嬉しい限りです! (2019年11月12日 12時) (レス) id: c2c8156d2a (このIDを非表示/違反報告)
狂犬(プロフ) - 面白いスタンドですね!とても勉強になります!(オリジナルスタンドを作る為の) (2019年11月9日 20時) (レス) id: 5579949a16 (このIDを非表示/違反報告)
手押車(プロフ) - とても面白いです!これからも更新待ってます! (2019年10月29日 7時) (レス) id: 9f1d144e77 (このIDを非表示/違反報告)
人力車(プロフ) - コメントありがとうございます!期待に添えるように頑張ります! (2019年9月23日 13時) (レス) id: 60356de8e5 (このIDを非表示/違反報告)
くとぅるふふっざけんな!(プロフ) - 最初の話読んでみて凄く面白かったのでお気に入り登録して続きを期待して待ってます(о´∀`о) (2019年9月23日 6時) (レス) id: b6db3cbd6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:人力車 | 作成日時:2019年9月22日 2時

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