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Aちゃんは、静かに泣いていた。
しっかり、手は握っていて僕も握り返した。
「試験作というぐらいだ。勿論、Ms.A以外にも、いると思うね」
「……人口喰種を作り続けている。
それで、嘉納の現在の位置情報は?」
多分僕は、今凄く怒ってると思う。
こんなのあんまりだ。
「ま、まぁ落ち着きたまえ。
喰種レストラン……記憶にあるかい?」
あぁ…嫌な思い出が掠る。
「覚えてますよ、そりゃあ」
「近々、行われるんだが……マダム…を捕まえれば、嘉納の足取りを掴めるんじゃないかと思ってね。」
なるほど。
マダムさえ、取り押さえてしまえば…
「そこで、メンバーだが…」
「待ってください」
Aちゃんは、ここ数週間
喰種の武器となる赫子を出す訓練をしているけど、一向にその成果は出せてない。
そんな状態で、連れていけるわけでもないし
もしかしたら、嘉納がまたAちゃんを取り返しに……
いや、それは無いな。
「えっと、Aちゃんは赫子を出せない状況です。
かと言って、残すのもあんまりだし何より人手が必要です。月山さんには、なるべく表で動いてもらいたいので。
ヒナミちゃんは、伝令係としてもナビとしても必要です。」
月山さんは、少し間を置いて
「…では、どうするんだい?」
そう聞かれても、すぐに答えを出せる訳では無い。
「……精神状態が不安定な分、赫子を出す訓練をしても出せるものも出せません。」
すると、小さくAちゃんは言った。
『マ、マダム…のこと…知ってます。あ、あのその
マダムの接触は、私に任せてくれませんか?』
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ゆっくり - 面白いです! (2017年10月29日 18時) (レス) id: a4d20385ec (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2017年10月3日 22時) (レス) id: 829d8127bd (このIDを非表示/違反報告)
なんず(プロフ) - 伊吹クララさん» コメントありがとうございます!!頑張ります!!!! (2017年8月26日 10時) (レス) id: 8b6874782c (このIDを非表示/違反報告)
伊吹クララ - 面白いです!頑張ってください! (2017年8月25日 21時) (レス) id: 1b8fd0b149 (このIDを非表示/違反報告)
なんず(プロフ) - 闇月さん» 応援ありがとうございます!!頑張ります! (2017年8月22日 14時) (レス) id: 8b6874782c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なんず | 作成日時:2017年8月20日 14時