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「あきら、Aちゃんと友達になりたい!」


『うん!なろう!』



あぁそうだ。それから、遊ぶようになってでも数週間後、引っ越しちゃってそれから会わなくなった。




『あきら……ちゃ』



頭の中が、ひどく痛む。



「もういいか。」



目の前には、あきらちゃんが立ってて

私は、もう赫子を出せていなかった。


『ごめんね、もういいよ』

思い出せたことが救いだった。
最後にあきらちゃんが私を殺せば、幸せだから。





『ありがとう……あきらちゃん』



ザシュッ


耳に微かに残る、酷い音。


心地よかった。



眩む視界の中、必死に私のところにかけてくるカネキさんの顔。




「……隻眼…か。お前も共に殺ってやろう」



「僕は……もう」






『だめ……っいっちゃ』



あなたまで、行かないで




「Aさん!!」


不意に呼ばれた声で起きる。



『いっ……た』




「駄目ですって!まだ傷が癒えてません……」


イチミさんの声は、どこか震えていた。

『これは……イチミさんが』



「まじ焦ったんすよ……CCGに追いつかれる前に、Aさんを救出して……」




死んだかと思ったんすからね……と言って、地面に座り込んだ。

どうやらここは、地下らしい。



「カネキさんは、わかんないっす。でも俺約束したんで!」




カネキさんは、イチミさんに

"僕の分まで、Aちゃんをお願い"


そう言って、CCGと交戦しているらしい。



『ごめん……なさい』



「なぁに謝ってんすか!助け合いっすよ!」




ジロさんとサンテさんは、万丈さんについているから大丈夫って言ってくれた。



「ヒナミちゃんも、月山さんがいるから大丈夫と思いますよ!」




不器用な包帯の巻き方だけど、イチミさんの優しさが伝わってきた。



『私、さっき一瞬生きることやめてしまいました。』




カネキさんの力になりたいのに、私はそんなことも忘れて死んでもいいやって確かに、あきらちゃんにそう思ってしまった。





「……」


イチミさんは、何か言うわけでもなく私の話を聞いていた。


『……ほんとだめですよね…だから失敗作なのかな……って』



「それがなんすか?」




顔を見ると、真顔で私の目を見る。


『え……っ』



「確かに、俺たちはカネキさんの力になりたいし、強くなりたいっす。

でも、俺らは同時にAさんの力にもなりたいんすよ」



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設定タグ:東京喰種 , カネキ , 半喰種   
作品ジャンル:アニメ
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ゆっくり - 面白いです! (2017年10月29日 18時) (レス) id: a4d20385ec (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2017年10月3日 22時) (レス) id: 829d8127bd (このIDを非表示/違反報告)
なんず(プロフ) - 伊吹クララさん» コメントありがとうございます!!頑張ります!!!! (2017年8月26日 10時) (レス) id: 8b6874782c (このIDを非表示/違反報告)
伊吹クララ - 面白いです!頑張ってください! (2017年8月25日 21時) (レス) id: 1b8fd0b149 (このIDを非表示/違反報告)
なんず(プロフ) - 闇月さん» 応援ありがとうございます!!頑張ります! (2017年8月22日 14時) (レス) id: 8b6874782c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なんず | 作成日時:2017年8月20日 14時

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