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side.赤池
1年生も2年生も終わり俺たち3年のクラス対抗リレーが始まろうとしていた。
3年はアンカーとアンカーの一人前はトラック1周と決まっており、アンカーである俺はアンカーの前である京治とまたここでもずっとたわいもない話で盛り上がっていた。
どうでも良い様な話しだ。
リレーが始まると去年同じクラスだった人いたり、バレー部がいたり、同じクラスがいたりで2人でクラス関係なく応援していた。
自分のクラスだけ応援しろと言われても、知り合いがいれば応援はするさ。
勝っていようが負けていようが。
現在、6クラス中2位となかなか良い順位ではある。
このまま順調に行けば京治がトップになってくれるだろう。
そして、京治がトラックへ入ろうとすると立ち止まって俺の方を向いた。
『頑張れよ。京治ならトップになれる。』
「Aも頑張ってよ。手を抜かずにね。」
『はいはい。考えておきますよ。』
「じゃあ、行ってくる。」
トラックに足を踏み入れ、京治の目付きが少し変わった。
大丈夫。京治なら大丈夫だ。
京治の前のランナーは1位から3位のクラスとほぼ同時にやってきた。
バトンはしっかりと京治の手に渡った時だった。
3位のクラスの走り終わった生徒と京治が軽く接触しかけたが、お互いに上手く避けたものの、京治はバトンを落とした。
そして、不幸な事にその後からきた4位のクラスの生徒にバトンを蹴られてしまい、前へバトンが行ってしまった。
コロコロと今も動くバトンに京治はしがみつくかのように拾い、そこから全力で走った。
順位は5位。
だが、トラック半周の時には4位。
ここで俺は呼ばれトラックに足を踏み入れて、京治を待つ。
バレー部として走っていた時より険しい顔をして全力で走っている。
これをさっきやられてたら僅差じゃなかっただろうな…。
「A！！！」
俺の名前を呼ぶ京治の声が聞こえてきた。
京治はすぐそこ。
『後少しだ！』
京治の位置を確認して徐々に走り出す。
既に1つのクラスのアンカーがスタートしているが知ったことか。
俺は京治やクラスメイトが繋いだバトンを少しでも早くこの場所に戻しにくるだけだ。
「A！」
後ろに出した手にバトンの冷たい感触を確認し強く握った。
『お疲れ京治。』
「あとはよろしく。」
そこから俺は1人前に行ったやつをただただ追った。
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Wing(プロフ) - とても好きなシリーズで何回も読んでいます!更新再開楽しみにしてます。 (2022年8月30日 21時) (
レス) @page32 id: 8c6a1b2baa (このIDを非表示/違反報告)
maaya(プロフ) - 更新再開嬉しいです！これからも楽しみにしています！頑張って下さい！応援しています！！ (2020年12月27日 21時) (レス) id: aeedefecf1 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - ご帰還お待ちしておりました!!!これからも応援しております！ (2020年12月27日 20時) (レス) id: 6a37ab7dc4 (このIDを非表示/違反報告)
Wing(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました。続き楽しみにしています。 (2020年8月11日 20時) (レス) id: 8c6a1b2baa (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - とても私好みなお話でした。赤葦君との友情の描写が大好きです。更新停止してしまっていて寂しいです。更新めっちゃ待ってます (2019年8月25日 18時) (レス) id: e337ee27f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アッカ | 作成日時：2017年10月7日 0時
