いちご王子様達をお助けしたら…？

さんじゅうはちこ ページ41

いろいろ自分について考えていると

いつのまにか、二年C組に着いていた


今は考えるのをやめよう

まずはさとみくんだ

「さーとーみーくーん！いーまーすーかー？！」

大きな声で呼ぶとみんな驚いて振り向いた

その中でも一人だけみんなと違う反応をした人がいた

見つけた！

「さとみくん！よければ、わた、ウチと昼食食べませんかー？」

すると今度はみんなの視線はさとみくんに

さとみくん慌てたようにこっちに来た

さ「ちょっと…お前大きな声で呼ぶなよ…ただでさえイライラしてるし、目立たないようにしてるんだから」

と、小さな声で言った

「さとみくん…これ以上目立ちたくないならウチに着いてきてください」

と私も小さな声で言った

するとさとみくんは溜息をついて

教室に戻ったかと思うと、保冷バックを持ってこちらにやってきた

さ「で、どこで食べんの？あんま目立たないところにしてよね」

もちろん、行き先は決まってる

あっ！トイレじゃないですよ！









in屋上

さ「…屋上って立ち入り禁止じゃなかったけ？」

るぅとくんのぶりぶりぶりっ子で屋上の鍵を入手してもらった

「え？なんのことですか？屋上が立ち入り禁止？やだなー考えが古いよ？禿げるよ？」

さ「失礼だな！」

というと、今度は肩を震わせた

ヤバ、言いすぎた？

オロオロしていると

さとみくんは大きな声で笑った

あの独特の笑い方で

さ「あー笑った笑った…バカなギャルかと思ってたけど、案外面白いことも言えるんだな」

バカなギャル⁉

私そんな風に思われてたの⁉

わりとショックなんだが…

まぁ、そういうキャラ作りしてたのは私だけど…

さとみくん…笑った方がさとみくんらしくて素敵なんだけどな…

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