二十話 ページ22
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和泉守「次はうのか...じゃーな、山さん。」
「ああ。またね、兼さん。」
そう言い、和泉守に控えめに手を振ってから、私は切国を連れ三番の机に向かった。
切国の「山さん兼さんって芸能人に居そうだな」という声を聞き少し笑いながら私は切国の手を引き歩いた。
泉くんはトランプが終わったと同時に席を立ち、ふらっと歩いていってしまった。
せっかちだなぁと思っていると三番の机に着いた。
そこには、大和守、加州、歌仙が座って待っていた。
また個性的なメンバーだな、と思いながら歌仙の隣に座ると、歌仙が此方をチラッと見たが、直ぐに机の方に目を向けた。
「...?」
私、何か歌仙の嫌がることをしたかな。
そう思ったが、その思いを断ち切り切国がちゃんと座っているかを確認する。
放って置いたらおどおどと戸惑っている時があるからなぁ...
と、我ながら過保護になってるなぁと思いながら「どうしたんだ本歌?」と言うように首を傾げている切国の頭をぽんぽんっと軽く撫でる。
切国のにこっとした笑顔を見てから、加州が配ってくれたカードを手に取った。
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加州「...なんかさ、まんばと山姥切さんって仲いいよね。」
UNOをしている最中、いきなり加州はそう言った。
大和守「僕もそう思ってたんだよね、うの!」
うんうんと頷きながら、大和守はにこっと笑った。
「そう...かな?」
まぁ、確かに切国にきつく当たらないようにしてたけど、まだ私がここに来て二日目何だぞ!?
...えっ、二日目?まだ二日目なのか...!?
嘘だろう...私の順応力って凄いんだな...!!
自分で考えた事なのに動揺していると、手番になった歌仙も口を開いた。
歌仙「...僕もそう思うな。仲慎ましくて見ているこっちも微笑ましく思うよ。」
そう言って微笑む歌仙。
その微笑みに釣られ此方も微笑むと、歌仙も嬉しそうに笑った。
...歌仙から感じた違和感。
それは、人見知りをしていたからだと思う。
...だって今はこんなにも、笑顔でいるから。
まぁ、人見知りするのが当たり前だよね。
成り変わる前の私なら多分人見知りしていただろうし。
そう思いながら、切国に目で合図を送り大和守を上がらせないためドロー2カードを二枚置く。
切国にちゃんと伝わっていたようで私がカードを置いた後、直ぐにドロー2カードを置いた。
私たちの行動に加州はニヤッと笑い、大和守は汗を浮かべていた。
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みほ(プロフ) - 柚々々澤さん» てぇてぇ気持ちになって頂けて良かったです…!最後までお付き合いありがとうございました! (2021年8月2日 7時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
柚々々澤(プロフ) - とっってもてぇてぇでした…。素敵な作品をありがとうございます…!!更新お疲れ様でした! (2021年8月1日 15時) (レス) id: 178133bf5a (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 青葉さん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!!最後までご閲覧ありがとうございました! (2021年8月1日 8時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - 更新お疲れ様でした。とても素敵な作品をありがとうございました! (2021年7月31日 13時) (レス) id: d8f38b547d (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 花の都さん» コメント遅くなって申し訳ありません...!!思いついたものを即興で書いているのでごちゃごちゃしているところがあるかもしれませんが、これからも頑張ります...!! (2021年4月1日 14時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みほ | 作成日時:2019年4月20日 11時