あいつらの為に自分を売った私を褒めて欲しい ｔｈｅ ｓｅｃｏｎｄ【東京リベンジャーズ】

○第五十五話 ページ15

一虎サイド

あいつが目を覚まさず、もう二ヶ月もたつ。
俺の二回目に刺した傷がかなりの致命傷となった。
内臓一歩手前で止まったらしい。
一度目もそこそこ深く入っていた。

罪を背負わなければと思った。
こいつは、今危ない。
もし死んじまったらと思ったら俺も償おうと思う。
いや、先に死んで償おうとした。
俺は、生きるのをやめかけた。

「っ！！！辞めろ！！一虎ぁああ！！」
ドラケンが縄を解く。
マイキーは俺の体をささえる。
「てめっ、、、何してんだよ！！」
三ツ谷は救急セット、水、傷を見た。
「何してんだよ、、、お前！！」
呆然とした。
なんで死なせてくれねぇの？
俺はまた一人の命を奪ってしまうのか？

パシンっ！！
乾いた音が響いた。
場地が泣いてた。
首元を掴まれる。
「お前っ！！！なんでこんなことをしたんだよ！？お前がいなくなりゃぁ俺はどうすればいいんだよ！？
ずっと一緒って言っただろ？」

ちげぇ、、、
俺はもうすでに人を殺めた。
生きてても良い人間じゃない。
もしAが目を覚まさなかったら？
俺のせいだろ。
「なんで止めるんだよ！！俺がぶっ刺したから意識が戻んねぇんだ！生きてても俺は駄目なんだ！
償わねぇと、、、」

「ふざけんな！！！
一虎ぁ、、、お前Aがなんで自首すんなって言ったか分かるか、、、？

てめえに遠回しに生きろって言ったんだ。そのまま言ってもお前には効果ねぇ。あいつなりに考えた」
ドラケンが言う。

「一虎。俺はお前をゆるす。
でも、Aをあんなにしたのは俺の責任だ。
俺らはあいつが目を覚ましたら償う。それまでは死ぬな。俺も死なねぇ」

A、ごめん。

生きて、償う。起きるの待ってるから。

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