そんな冷たくされても困るんだけど

第5話 ページ6

凛月side

ふ〜ん、此奴もこんな喋れたんだ〜…

てか、消すんだったら手伝ってって言えばいーのに……

「ちょっと、手伝うから」

「……え？」

「はぁ…えっ、て何？手伝うって言ってんの…あんたは王様が書いてた作曲を楽譜にうつしとけば…」

「は、はぁ…わ、わかりました…ちょ、先輩…?!それ以上床に書くなら紐で瀬名泉先輩来るまで縛り付け…いや、縛りつけよう今」←

…なんでフルネーム…？

まあ、いいけど…

「おい遠さ…面倒臭いから楓だな！楓！この縄解け！作曲が出来ない！」

え、ほんとに縛り付けたの…

「安心してください、何か思いついたらメロディー鼻歌でしてくれれば楽譜に書き写すので」

え…

「楓！お前、作曲出来るのか?!あと絶対音感持ちか?!」

「まあ、一応…？はい、先輩、これさっきの…。他の人来たら誤解されそうなのでやっぱ外しますね」

「おお！ありがとなー！大好きだ！！」

「ちょ、うわぁ?!先輩?!抱きつかないで?!」

はあ、ちゃっかり仲良くなってるし…

「失礼しま〜…ってちょっと王さま！なにやってんの？！」

「遅れてごめんなさいねぇ〜…ってあら？楓ちゃん？」

「お、遅れてすみません、皆さん…！…何故貴女が此処にいるのです？」

まあ、第一声はそうなるよね〜

「はい、消し終わったよ…えっと…遠坂？だっけ。」

「……ありがとうございます。」

ス〜ちゃんはまだ納得してなさそうな顔してるけどね〜

「あらやだっ、楓ちゃん可愛いわぁ！王さまっ、場所代わってくれないかしら?!」

「嫌だな！」

いや、レッスンしないわけ…？

しないなら寝るけど…

「……あの、レッスン…しませんか…？……あと離れてくれると有難いのですが…」

「え〜！後でまた抱きつくからな！」

「じゃあ、私は休憩中にいっぱい女子トークしましょうね！」

「は、はあ…」

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