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episode13 ページ13
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樹「体育祭が近づいてますが、今日は文化祭の出し物を考えます！」
同級生の田中樹くんが中心となって決める……らしい。
一応これでもクラス委員だから。
案外サッと決まったのは、演劇
スケジュールを明日までに確認して来ないと。
とは思っていたものの、横に座る永瀬くんはスマホを取り出して
マネージャーにスケジュールを聞いていた。
廉「ミナトちゃんのマネージャーにも聞いとくわ。」
「あ、うん、ありがとう。」
数分後、彼は私に向かって親指を立てた
廉「OFF。」
「よし、じゃあ参加できる〜」
樹「そこのおふたり仕事ある？」
「ないよ、」
樹「じゃあふたりが主役で……」
え、めっちゃ豪華じゃん
うちら勝ちでしょもう
なんて声がちらほら聞こえる
別に私達、仕事だからやりたい人やりなよ。
どんどん進んでいく話
まぁでも台本を覚えるのは簡単だから
……効率はいいのかな。
その日を境に永瀬くんと私に演技の質問攻めが多くなった
"台本を早く覚える方法"
"演技をリアルにするには"
"脇役が目立たないようにするコツ"
"キスシーンの角度"
くらいかな。
キスシーンなんて1度しか経験してないし、
しかも今回私と永瀬くんであるし。
他は2歳の頃からの…ってところかな。
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作者名：かいとん | 作成日時：2021年9月24日 0時
