黒バス×リボーン (ページ12)

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綱吉くんとくじ引きページ12

「綱吉っち！皆でアイス食べて帰るんスけど、綱吉っちもどーっスか？」

「うん行く！」

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帝光中のレギュラー7人(偶に灰崎も入って8人)はとても仲が良い。

部活終わりは殆ど一緒に帰り、部活のない日も7人の中の誰かと帰る。

「あ、アタリだ」

「綱吉っち、またっスか？？」

黄瀬は綱吉がハズレを引いているのを見たことがない。

他の人に聞いても常に綱吉はアタリのアイスだ。

「これだけ当たると、当たっても嬉しくないなあ」

「贅沢な悩みっスね」

「もうあんなに喜べないよー」

綱吉は桃井の方を見た。

黒子もアタリを引いたらしく、そのアタリ棒を貰い桃井はときめいていた。

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「んむむ……っ……」

紫原が帰り道、商店街の抽選会を見て唸っていた。

「どうしたの？敦」

「あと2枚……」

綱吉が聞いても、紫原は上の空だ。

「？？」

「あー何か当たるとまいう棒の詰め合わせが貰えるらしいっスよ。何か限定まいう棒も入ってるとかで」

「なるほど」

商店街のくじ引き券、は残り2枚。

紫原はどうしてもそれが欲しいらしくてあと2枚しかない券を見て唸っていたのだ。

「敦、1枚それちょーだい？」

「？ツナちん…あと2枚なんだよ！？あげれるわけないじゃん」

「いーからいーから、ハズしたら今度パフェ奢ったげる」

紫原から受け取ったくじ引き券を貰い、くじを引きに行った。

(まいう棒は三等か……)

うっかりすると一等を引いてしまうためよくまいう棒を頭に浮かべてくじ引きに挑む。

箱に手を突っ込み、ぐるぐる奥の方を探す。

「あ」

ピコン、と綱吉の超直感が反応し、それを掴みぐっと引き抜く。

「三等、アタリですね」

にこりとくじ引きのおじさんに笑いかければガランガランと鈴を鳴らした。

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「ツナちん！ありがと～～！！」

まいう棒を割れないように優しく抱き締め嬉しそうに笑う紫原。

巨人と言われる紫原だが、こうしてみると可愛い子供だ。

「どういたしまして」

紫原はお礼、と言ってその中から一本まいう棒をくれた。

オススメのラー油トマト味らしい。

「紫原くん、そのもう一枚はどうするんですか？」

黒子が声をかけた。

紫原の手にはくじ引き券がもう一枚ある。

「んー？俺もういらなーい。ツナちんあげる」

ぽいっと投げられ慌ててキャッチする。

「ツナ！二等当てろ二等！」

「えぇー……あーうん」

青峰の願い通りに二等の【焼肉食べ放題券】を獲得した。