世界一甘い自由研究【高尾和成】

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「A！ちょっと頼み事があるんだけどさ！」









友達と出掛けていた私を待ち伏せしていたかのように、家の前に立っていた和成









「え、なに…？」









また自由研究とか言って、セクハラじみたことをされるのだろうか









「あのさ、うちの男バスマネージャーいねーじゃん？てか募集してないんだけど」









ほうほう









「それで？」









「ん？あぁ、そんで！流石にマネがいねーと合宿やっていけねーなってなったわけよ」









なんとなく先の話が見えてくる









「んで、A合宿の期間だけでいいからマネやってくんね？」









「嫌だ」









絶対に嫌だ









むさ苦しい男たちと好き好んで誰が合宿なんて…









「ええー！頼むよー！マジで！お願い！」









和成は両手を合わせて頭を下げる









そんなことしたって嫌なものは嫌だ









「私は和成の合宿でいない間は和成も部屋に来ないから家にひきこもろうとしてたの！」









緑間くんが言ってくれたとおり、最近は外に出ていて何もされていない









「はぁっ！？お前俺の自由研究に協力したくないから出掛けてたのかよ！」









「当たり前でしょ！？あんなことしたくないし！」









とにかく、早く家に入りたい









「じゃ、私は家に…「俺もおじゃましまーす」」









私よりも先に家に入るってどういう神経してんの









「あらー！和成くん？さ、入って入って！」









お母さんまで…









「Aの部屋行ってゆっくりなさい！今日泊まっちゃえば？和成くん」









な、何をいいだすのお母さんっ









「お、んじゃあお言葉に甘えて！」









嘘でしょ…









今日はもう和成から逃げられない…

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