世界一甘い自由研究【高尾和成】

▼自由研究.20 ページ23

次の日








あれから部屋に閉じこもった私は、和成とも緑間くんとも会うことはなく









「はい、緑間くん！和成！」









いつになく、上機嫌









「宮地さーん！すみません！それ粉入れるの忘れたただの水です！間違えました！」









「ぶっ…はぁ！？言うの遅えよ！！轢くぞコラ！」









今日から和成には何もされない気がするんだ









緑間くんもあんな事を言わないと思う









昨日の私が思い切って言った言葉は、彼等にかなり響いたんじゃないかな？なんて









「休憩終了です！」









私の言葉と共に、体育館に散る部員









その中、ふと和成に目を止めた









「なんか…空元気…？」









長年幼馴染やってきてる訳だから和成のちょっとした変化も人一倍気づく









「なんなのよもう」









あとで、ちょっと相談乗ってあげよ









昨日のこと、ではないよね









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿









「和成、なんか元気ないけどなんかあった？」









部活も終わり、夕飯までの時間和成を部屋に呼んだ









「いや？別になんもねーけど？」









「なんで嘘つくの、わけわからん」









やっぱり変









「…お前さ、真ちゃんと付き合えば」









え









「真ちゃんも本気みたいだし、俺ももう、お前の昨日の変な演説で反省したしもう変なことしねーよ」









変な演説って…それよりも









「なんで和成にそんなこと言われなきゃいけないの」









なんか、胸が痛い









和成はこんなこと言わないし、









むしろふざけて、俺のAだぞー、とか言うのに









意味わかんない

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