今日も今日とて ページ3
その後はみんなで朝食を済ませ職場へと急いだ。
すると奥の椅子で暇そうに遊んでいる男__
江戸川乱歩に話しかけられる。
乱歩「お!A!おはよう〜!今日は僕とお使いだからね〜覚えてた?」
A「乱歩さんおはようございます!はい!もちろんです…!楽しみです!!」
私みたいなへなちょこ新人がこんなお偉いさんと同行していいのか…と思いつつも元気に返事をした。
するとそこへ銀髪の男__
中島敦が出勤した。
敦「あ!Aちゃん…!おはよう!」
A「敦さん!おはようございます!」
彼も私の1、2ヶ月前に入社したらしい。
絡みやすくて優しい人だ。
そんなことを思ってほっこりしていると、
太宰「Aちゃん…私が挨拶をした時は敦くんの時のように元気に返してくれなかったよね…。敦くんが好きなのかい…?」
A「あ、敦さんが好き!?勿論、先輩として大好きですけど…。そ、そんなに拗ねないでください…!」
そう言うと太宰さんはなにか物足りない顔をしてきた。
私はすぐその“言葉”が思い付き太宰さんに声掛ける。
A「太宰さん、おはよう!ございます!こう言ってあげられなくてごめんなさい。」
太宰「…うっふふーん!やっぱりAちゃんは可愛いなあ!心中しようじゃあないか!!」
もう許してくれたの!?まいっか。
そんなことを思っているとき、空気が一変した。
乱歩「…A。そういえば少し話がある。少し来てくれる?」
私は疑問に思った。乱歩さんから話…?
太宰「乱歩さーん?告白は駄目だよー。私がするのだから!」
乱歩「“今は”告白はしない。少し話がある。」
太宰さん何言ってんだろう…
少し恐怖心もあったが私は黙って乱歩さんについて行くことにした。
2人で黙って廊下を歩き、何分かした時だ。
乱歩「…君は、僕に隠していることはない?」
私は心拍数が上がっていくのを察知した。
A「…ない、です。」
乱歩「…そうか。僕は少し残念だよ。」
乱歩さんが先頭に歩いて外へと出る。
まだまだ空は真昼間の快晴だ。
少しの間無言が続いた。
そうすると深く深呼吸をした乱歩さんは私にあるものを出した。
___それは、猟犬の特服の外套だった。
乱歩「流石、良く似合うじゃないか。猟犬所属のA。」
私は目を見開き唇が震えて何も返せなかった。
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作者名:琥珀糖 | 作成日時:2024年2月4日 19時