episode2 ページ2
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「おいA!お前起きてっかー???
そろそろ起きろよ、バーカ」
リビングの方から、兄貴のデッカイ声がして。
「起きてるわ!」
私はそんな兄貴に負けないくらいデッカイ声で。
じゃっかんキレ気味に返事をしながら、
たった今、ベッドから体を起こした。
「おめーぜってー嘘だな。
ぜってー今起きたろ!笑」
兄貴のウザったい声が聞こえてくるが、それは完全に無視。
それが図星だって気にしない。
私はケータイで時間を確認すると、
ハンガーに掛けてある制服に素早く着替えた。
アシメ風に短く切った前髪に真新しい制服。
全身鏡に映った自分の姿はなんだか新鮮で。
今日から私も高校生なんだなあって、
改めて思ったら、自然と口から笑みがこぼれた。
「そーだ、大輝にLine送っとこ」
ふとそう思った私は。
鏡に映った自分の姿をパシャリと1枚。
“今日は入学式です。
制服どうですかー?(*゚v゚*)”
そんなメッセージと共に、送信ボタンを押した。
…………どーせ返事帰って来ないんだけども。
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作者名:Natchan | 作成日時:2015年11月23日 18時