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7話 ページ9

躰を包む温かい布




鼻を擽る畳の香り




目を開ければ朝日が入る窓




見上げれば木造の天井




ゆっくりと上半身を起こして室内を見渡す







………あれ?




昨日、確か……………




あぁ、そうか


誰かしらが運んでくれたのか




そんな時に枕元にある携帯が鳴った



通話釦を押して耳に当てる




「はい」


『やぁ敦君、新しい下宿寮はどうだい?善く眠れた?』




太宰さんの声だ




「お陰様でこんな大層な寮を紹介していただいて……」


『それは好かった。ところで頼みが有るのだが』


「何ですか?」


『助けて死にそう』




………着替えよう





___




__




_





敦の躰、凄く細かった。傷痕が残ってたし


もう一寸食べようよって思ったね



それで今、寮の前にある空き地みたいな場所に居る


目の前には




「やあ、良く来たね。早速だが助けて」




ドラム缶に嵌まっている太宰さんが居る




「……何ですかこれ?」


「何だと思うね?」


「朝の幻覚」


「違う」




朝の幻覚で済ませてくれよ


上司が朝っぱらからドラム缶に入ってるとか見たくないよ




「こうした自 殺法があると聞き早速試してみたのだ。が、苦しいばかりで一向に死ねない。腹に力を入れてないと徐々に嵌まる。そろそろ限界」


「はぁ……」




足元を固定しておくのがポイントとか知りたくない




「でも自 殺なのでしょう?そのままいけば……」




そう云うと太宰さんは有り得ないくらい顔を顰めた




「苦しいのは嫌だ。当然だろう」


「……そうですか」




ドラム缶に手を掛けようとしたが、それだけでは動くか不安になったから思いっ切り蹴った


そしたら見事に倒れた




「痛ッ!?もう少し優しく……」


「あ、済みません」




助けたのに文句云うとか流石だと思う


手を差し出せばそれをぐっと掴んで立ち上がる




「大丈夫ですか?」


「あー、死ぬかと思った。ありがとうね」


「いえ」




伸びをして腰をバキバキと鳴らしている




「太宰さんって何か抜けてるっていうか、阿呆ですよね」


「遠慮無しに云ったね。酷くないかい?」




そんな事云っているが、本人は笑みを浮かべている




「却説、敦君!」


「は、はい?」




急に大きな声で名前を呼ばれたか少し吃驚した




「私は君に仕事を斡旋しようと思うのだが………着いて来てくれるかい?」


「本当ですか!勿論です!」


「それは好かった。じゃあ着いてきたまえ」

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- 初めまして。小説読ませていただきました。作風が悠りんさんと同じ気がします。作成日が悠りんさんは2016年のんのさんが2017年なので・・・とてもいい作品なので参考にするのはとてもいいと思いますが、あまりにも酷似するのは良くないかと。 (2019年10月25日 17時) (レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
- 蟻酸さん» 他の作者さんも敦くんの成り代わり設定のものを書いてらっしゃる人も多いです。それに、別に本誌にないくだりを考えていれてもいいのでは?本誌と同じようなものばっかりでは、あまり面白くないと私は思います。前のコメントに長文失礼しました。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
- 蟻酸さん» のんのーーさんではありませんが失礼します。悠りんさんの作品は確かに成り代わりですが、のんのーーさんの作品は確かに成り代わりという形ですが、二重人格です。文豪ストレイドッグスが人気なため、成り代わりという設定が似てしまうのは仕方がないと思います。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
蟻酸 - 悠りんさんの作品に酷似してる気がします。特に19話の「歩きづらい」からが本誌にはないくだりです。その他にも似ているところが多々あるのでリスペクトするのも程々になさって御自分のストーリーを書いてください。私はのんのーーさんが考えたストーリーを読みたいです (2018年11月24日 12時) (レス) id: ee7a50357d (このIDを非表示/違反報告)
るー - 顔文字使ってないの良き。 (2018年11月19日 22時) (レス) id: 17e5b43388 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のんのーー | 作成日時:2017年9月19日 0時

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