40話 ページ42
太宰side
prrrr……
「！」
敦君が探偵社を出て行って十分経った頃、着信音が鳴った
乱歩さんからだ
彼から来るのは非常に珍しい。余程のことなのだろうか
「はい」
『敦君はそこに居る！？』
「え、敦君ですか？彼ならたった今出て行きましたけれど」
『じゃあ国木田と一緒に追いかけろ！与謝野さんが居るなら彼女もだ！』
「え？」
随分と焦っている様子で喋ってきた
確か乱歩さんは敦君の事を偉く気に入っている。随分な慌て様だ
乱歩さんがそれほど焦る理由とは何なのだろうか
「何故……と聞いても？」
『敦君が危ない！早く行かなきゃ手遅れになるぞ！場所はお前等が夕方に行った場所だ！さっさと行け！』
「！！」
そこで電話が切れた
乱歩さんの話を聞いて先刻の再生能力を使わないで目を瞑り血を流す彼を思い出した
真逆、またあの様な姿に……？
乱歩さんが嘘を云っているとはこの状況では考えにくい
だとしたら……
「っ、国木田君、車を出してくれ給え！与謝野先生も一緒に来て下さい！」
「何故だ…」
「敦君が危ないかも知れない！乱歩さんがそう仰っていた！」
「「！？」」
二人共顔色を変えては即座に仕度をし、階段を駆け下りる
この際、昇降機など遅いのだ
下に着き、国木田くんが運転席で、助手席に私が乗り、与謝野先生が後部席に乗り込んだ
「国木田ァ、捕まンない程度に飛ばしなッ！」
「判ってます！！」
＿＿＿
＿＿
＿
あの施設に着いて、急いで車を降りる
その場は妙に静か過ぎる
外はもう暗い、頼りになるのは今夜も出ている月の光のみ
走って中に入れば、二つの人影が横になっていた
「敦君っ！君……」
「二階には彼が気絶させた私の側近が居る。彼のお腹に刃物が刺さってるわ、私が刺したの」
矢張り彼女が真犯人だったか。今回ここに来たのはおそらく決着を付ける為
そして彼女は立派な大人の女性であるというのは判っていたが、真逆敦君も判っていたとは……
更に耳を疑った。敦君のお腹に刃物が刺さってる？
「でも敦君は君を抱き締めて、目を瞑り……っ！」
マズい
彼等の床に赤い血が広がり始めた
「失礼っ」
敦君の腕の中に居る彼女を退かして敦君を仰向けにして手を離す
そうすれば腹部の傷口は塞がれた
「彼、横になる前に一緒に寝ようと誘って来たのよ……まるで刺されるのが判っていたみたいに冷静だったわ」
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或 - 初めまして。小説読ませていただきました。作風が悠りんさんと同じ気がします。作成日が悠りんさんは2016年のんのさんが2017年なので･･･とてもいい作品なので参考にするのはとてもいいと思いますが、あまりにも酷似するのは良くないかと。 (2019年10月25日 17時) (
レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 蟻酸さん» 他の作者さんも敦くんの成り代わり設定のものを書いてらっしゃる人も多いです。それに、別に本誌にないくだりを考えていれてもいいのでは？本誌と同じようなものばっかりでは、あまり面白くないと私は思います。前のコメントに長文失礼しました。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 蟻酸さん» のんのーーさんではありませんが失礼します。悠りんさんの作品は確かに成り代わりですが、のんのーーさんの作品は確かに成り代わりという形ですが、二重人格です。文豪ストレイドッグスが人気なため、成り代わりという設定が似てしまうのは仕方がないと思います。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
蟻酸 - 悠りんさんの作品に酷似してる気がします。特に19話の｢歩きづらい｣からが本誌にはないくだりです。その他にも似ているところが多々あるのでリスペクトするのも程々になさって御自分のストーリーを書いてください。私はのんのーーさんが考えたストーリーを読みたいです (2018年11月24日 12時) (レス) id: ee7a50357d (このIDを非表示/違反報告)
るー - 顔文字使ってないの良き。 (2018年11月19日 22時) (レス) id: 17e5b43388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんのーー
| 作成日時：2017年9月19日 0時
