37話 ページ39
実は探偵社を出て直ぐにとある人物に連絡して待ち合わせをした
場所は、つい先刻まで爆弾を解除する為に居たあの場所だ
与謝野さんの焦り様と国木田さんの驚き様からするに、きっと彼等が私を運んで治療してからそんなに時間が経たない内に私が目覚めてしまったのだろう
お陰様で今はすっかり空が暗い
見上げる空には満月と云うにはまだ早い欠けた月と、街の明るさで見えない星が浮かんでいる
「……ここだ」
見覚えのある景色が見えてきて、足を止めた目の前には夕方頃に来た巨大な施設
脚の虎化を解除して一歩ずつ中に入る
一階フロアに一つの人影
「態々こんな時間に何の用?お父さんとお母さんは助かるの?」
「ゴメンね、本当は明るい内にしたかったんだけど、今じゃなかったら君が逃げてるだろうからさ。それに、君にはお父さんもお母さんも関係ないでしょ?」
「……何の事?」
「僕だって真逆君がこの事件の中心人物兼真犯人だなんて思わなかった。でも考えてる内に君だと辻褄が合う事が沢山あったんだ」
「辻褄が合う……」
「そう、辻褄が合う。君も自覚してるだろうし、随分と種を撒いてくれた。そうでしょ?この事件の主犯であり、依頼人の…………一ノ瀬紗代ちゃん」
人影が段々と此方へ近付いてくる
光で照らされて現れた姿は小さな躰の女の子
まぁ、彼女の名前が本名なのかは危ういけど
「……敦のお兄さんがここまで頭が回るとは思ってもみなかった」
「僕だけの力じゃないよ。君みたいに協力者が居た。それに、君だという事に気付いているのは後二人居る」
「ふぅん。じゃあさ、お兄さんの推理を聞かせてよ」
「……歳上に云われちゃ断れないからね。良いよ」
「!」
確かどこかで聞いた事がある
大人になっても身長は子供の頃のままの人が居る
それは人体に何らかの問題があった人らしいが、詳しい事はあまり判らない
取り敢えず、この人もその内の一人だ
「何時それを……?」
「最初に違和感を持ったのは探偵社で君が泣いた後、事情を詳しく聞いている時」
「っ!そんな早くから……」
「小学生位となれば色んな思いを直ぐに切り替える事なんて難しいと思う。それが親の為に泣く優しい子供なら尚更」
「でも私は泣き止んで落ち着くのがあまりにも早かった……って事?」
「そうだ。僕も小さい頃は良く泣いてたから判る」
「へぇ〜」
今でも
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或 - 初めまして。小説読ませていただきました。作風が悠りんさんと同じ気がします。作成日が悠りんさんは2016年のんのさんが2017年なので・・・とてもいい作品なので参考にするのはとてもいいと思いますが、あまりにも酷似するのは良くないかと。 (2019年10月25日 17時) (レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 蟻酸さん» 他の作者さんも敦くんの成り代わり設定のものを書いてらっしゃる人も多いです。それに、別に本誌にないくだりを考えていれてもいいのでは?本誌と同じようなものばっかりでは、あまり面白くないと私は思います。前のコメントに長文失礼しました。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 蟻酸さん» のんのーーさんではありませんが失礼します。悠りんさんの作品は確かに成り代わりですが、のんのーーさんの作品は確かに成り代わりという形ですが、二重人格です。文豪ストレイドッグスが人気なため、成り代わりという設定が似てしまうのは仕方がないと思います。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
蟻酸 - 悠りんさんの作品に酷似してる気がします。特に19話の「歩きづらい」からが本誌にはないくだりです。その他にも似ているところが多々あるのでリスペクトするのも程々になさって御自分のストーリーを書いてください。私はのんのーーさんが考えたストーリーを読みたいです (2018年11月24日 12時) (レス) id: ee7a50357d (このIDを非表示/違反報告)
るー - 顔文字使ってないの良き。 (2018年11月19日 22時) (レス) id: 17e5b43388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんのーー | 作成日時:2017年9月19日 0時