33話 ページ35
「ここで間違いないようだ。二人は二階へ。通信機を探して停止信号を送るのだ」
無言で頷き、階段を駆け上がる
あと数十分したら時間は来るだろう
それまでに爆発を止めなければならない
既に通信室に入り、機会を覗く太宰さんに声をかける
「何とか成りますか！？」
「こんなの楽勝だ。でも私には無理」
「うぇっ！？」
「どうやらここに解除鍵を差し込んで回すだけなのだけど、生憎と私はそんなの持ち合わせてないのだよ」
「ピン留めとか持ってないんですか！？」
「うん」
「じゃあどうするんです！」
そんな時だ。奥の扉がガチャっと音を立てて開き、中から人が出てきた
「何をしている」
野太い声、ガタイの良い身体、褐色の肌に頭の古傷
あんたも居るのかよ
もう野生に帰っとけよって云いたくなる位の男だ
「
「何呑気に云ってるんですか！？」
腕を虎化させて殴る
殴って
殴って
殴る
けど……
「っ！」
「何だそれ、殴ってるのか？」
全く効かない
お前の躰は鋼なのかっ！！
男から飛んでくる打拳を両腕で防御するが力が凄く伝わり、吹っ飛ばされて壁に激突した
腕が折れそうだった
今度は太宰さんが殴るが、彼は……まぁ中堅以下って何処ぞの誰かが云ってたから効く訳が無く、首を掴まれていた
「太宰さんっ！」
近くに有る物を持って、あの男の後頭部を狙う
そしたら見事に当たり、太宰さんが開放されたが
「ぐぁっ」
男の筋肉が付きまくった脚がお腹にめり込んできた
そして本日何度目かの壁に激突
先刻と違うのは、お腹の違和感
「敦君！がぁっ！！」
太宰さんも壁に飛ばされた
「君、凄い腕力だねえ。荷運び業者の方が向いてる」
その違和感の部分を恐る恐る見る
何かの金属が見事に背中から貫通していた
「乱歩さんが云ってたのはこれか……」
人は怪我などを意識した途端に痛みが走る時がある
腹の部分からどくどくと脈打ち乍ら血が流れ出すのが判る
「〜〜っ！！」
痛い
物凄く
燃えてるみたいだ
意識が保てるか危うい
それでも
「戦うんだ……っ！！」
躰からそれを抜いて男に蹴りを入れる
その隙に割れた窓から太宰さんと国木田さんが入れ替わった
国木田さんは男を掴み投げ飛ばし、鍵を出して解除した
「大丈夫か」
「は、ぃ……」
あー、躰の自由が効かないや
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或 - 初めまして。小説読ませていただきました。作風が悠りんさんと同じ気がします。作成日が悠りんさんは2016年のんのさんが2017年なので･･･とてもいい作品なので参考にするのはとてもいいと思いますが、あまりにも酷似するのは良くないかと。 (2019年10月25日 17時) (
レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 蟻酸さん» 他の作者さんも敦くんの成り代わり設定のものを書いてらっしゃる人も多いです。それに、別に本誌にないくだりを考えていれてもいいのでは？本誌と同じようなものばっかりでは、あまり面白くないと私は思います。前のコメントに長文失礼しました。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 蟻酸さん» のんのーーさんではありませんが失礼します。悠りんさんの作品は確かに成り代わりですが、のんのーーさんの作品は確かに成り代わりという形ですが、二重人格です。文豪ストレイドッグスが人気なため、成り代わりという設定が似てしまうのは仕方がないと思います。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
蟻酸 - 悠りんさんの作品に酷似してる気がします。特に19話の｢歩きづらい｣からが本誌にはないくだりです。その他にも似ているところが多々あるのでリスペクトするのも程々になさって御自分のストーリーを書いてください。私はのんのーーさんが考えたストーリーを読みたいです (2018年11月24日 12時) (レス) id: ee7a50357d (このIDを非表示/違反報告)
るー - 顔文字使ってないの良き。 (2018年11月19日 22時) (レス) id: 17e5b43388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんのーー
| 作成日時：2017年9月19日 0時
