27話 ページ29
「太宰さん……真逆の真逆でしたね」
「あぁ、そのようだね……」
「遅いぞお前等!何をのんびりして居ったんだ!」
「ぎゃあああ!!」
国木田さんの元へ耳だけを頼りにして行ってみたら国木田さんが襲われているのではなく、国木田さんを襲おうとした男が押さえられていた
男腕が良からぬ方向に曲がっている。デジャヴだ
「国木田さん、一応聞きますが……大丈夫ですか?」
「小僧、見て判らんか。擦り傷一つも無い」
「で、ですよねー……で、その男は?」
「あ?あぁ、此奴はあの依頼人の両親の悩みの種である奴等の下っ端だそうだ」
「ほら云っただろう?何か手掛かりが掴めるかもって」
「太宰は黙れ」
この様子じゃ既に尋問は終わったのだろう。それはそれで良いのだが、矢張り少し気になるものがある
「………」
「敦君…?」
「何故そんな深く考えてるんだ。もう既に事は済ませたぞ?」
「……何か、聴こえませんか……?」
「なっなな何を云ってるんだ!そんな事で俺はっ……!」
「でもそれはこの男の呻き声だったんだろう?」
否、違う
新たに聴こえた微かな、今にも消えそうな声がした
気がするだけかも知れないけど、若しそれが本当だとしたら……
そしてあの鉄臭い感じに、壁に付いた模様
これ等が一致するとしたら……
更に聴こえるのは時計の秒針のように規則正しく鳴る機械音のようなもの
「っ!」
顔を上げたら二人はもう此方を見て居らず、男を縛り上げていた
報告する時間すらも惜しく感じ始めた為、後ろを向いて脚を虎にして走り出す
異能が部分的に使えるのは社長様様だ
'
'
「どこだ……」
あの音は気の所為かも知れない。それでも捜した。そしてふと目についた一つの月明かりが指す部屋
何故だろうか。自然と足が其方を向き、中に入った
「っ……」
先ず中に入って感じたのは強烈な鉄の臭い……血の臭い。という事はまだ時間が経っていない
あぁ、予想していたのが凡て重なってしまったのかも知れない
そう思ったのは壁に寄りかかる人影を見つけた時だった
「っ大丈夫ですか!?」
慌てて駆け寄り、首の脈を測るが脈は感じなかった。頭から血を流している所を見るに……銃殺か撲殺であろう
死因を予想していた時だ
ドオォォォン!!
「っ!?」
直ぐ近くで爆発音の様な嫌な音がした。否、爆発音だ
あの機械音は時限爆弾の音のようだ
マズいな
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或 - 初めまして。小説読ませていただきました。作風が悠りんさんと同じ気がします。作成日が悠りんさんは2016年のんのさんが2017年なので・・・とてもいい作品なので参考にするのはとてもいいと思いますが、あまりにも酷似するのは良くないかと。 (2019年10月25日 17時) (レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 蟻酸さん» 他の作者さんも敦くんの成り代わり設定のものを書いてらっしゃる人も多いです。それに、別に本誌にないくだりを考えていれてもいいのでは?本誌と同じようなものばっかりでは、あまり面白くないと私は思います。前のコメントに長文失礼しました。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 蟻酸さん» のんのーーさんではありませんが失礼します。悠りんさんの作品は確かに成り代わりですが、のんのーーさんの作品は確かに成り代わりという形ですが、二重人格です。文豪ストレイドッグスが人気なため、成り代わりという設定が似てしまうのは仕方がないと思います。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
蟻酸 - 悠りんさんの作品に酷似してる気がします。特に19話の「歩きづらい」からが本誌にはないくだりです。その他にも似ているところが多々あるのでリスペクトするのも程々になさって御自分のストーリーを書いてください。私はのんのーーさんが考えたストーリーを読みたいです (2018年11月24日 12時) (レス) id: ee7a50357d (このIDを非表示/違反報告)
るー - 顔文字使ってないの良き。 (2018年11月19日 22時) (レス) id: 17e5b43388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんのーー | 作成日時:2017年9月19日 0時