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がっつり真実 ページ9

「・・どうしよう。いざその時となると緊張してきた」

「今更何を言う!しっかり悲劇のヒロインを
演じるのだぞ!」





「・・・・・小太郎もヘマしないでね」




万事屋さんにも心配されたのは、私ではなく
小太郎だったのだからどうしようもない。

ーーそして、真選組へと向かう当日、その人の
格好を見る限り不安はさらに大きくなっており






「行くぞ」




真選組の立派な大門を前に、シリアス顔を作る
その人に、ひとまず軽く息をついたのだった







ーーーーー
ーー




情報提供者として信じられたのかは定かでは
ないが、事情を話せば案外すんなり客間へと
通された私たち。

そしてやんややんやと事は進み、落ち着きと
厳粛を漂わせる、この組織の副局長さんとやら
に対面することになったのだ。





「ーーーんで?・・あんたが峯田の婚約者か」

「"元"婚約者、だといいなぁと、」



「あぁ。最近巷で囁かれてんのァ耳にするぜ。
大企業の社長が娶るはずだった女が、
突如婚約破棄を言い渡し、今は家出中だとな」



「・・・がっつり真実が噂されてますね」

「なら、最早噂じゃねーってこったな」





黒髪のその人が静かに燻らすタバコの煙が、
部屋の空気を白く濁す。




「それにしても、・・新手の詐欺じゃねーだろうな。本当に逃走中の婚約者か?」

「疑われるのはご最もなことだと思います。
でも本当なんです。・・あ!でもここに私が
いることは屋敷には内緒に、」

「言わねェよ。あそこに協力してやる義理は
ねェし、・・第一、峯田吉蔵は警察に捜索願も
だしてねェんだからよ」




よかった。・・案外話を聞いてくれるみたいだ

密かに安堵して、まずは提供する情報を
手短に説明しようとすれば。







「ーーーつか、おい、こいつは何なんだ」



「・・・気になります?」
「いやなるだろ、こんな主張強かったら」




できればいないものとして話を進めたかったのだが、副長さんは見逃してくれる気もなさそうで。不審げに眉をひそめ、眼光を光らせている

・・対して、その不信感の対象である私の隣に
座る男は。






「あ、どうも、キャプテン・カツーラです」






本当に、大丈夫なんだろうか。

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設定タグ:銀魂 , 桂小太郎 , 攘夷   
作品ジャンル:アニメ
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シュシュ☆☆(プロフ) - さざんかさん» 読んでくださり、ありがとうございます!かなり前に書かせていただいたものなので、今も読んでくださる方がいて嬉しいです! (2022年12月29日 9時) (レス) id: e568b5485d (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 更新お疲れ様でした。投稿してくれてありがとうございました。本編でも、特に番外編でも涙を流してしまいました。とても素敵で感動的で、桂小太郎がさらに好きになりました。出会えてよかったと思える作品です。 (2022年12月11日 4時) (レス) @page44 id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 亜麻音さん» ありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!! (2021年8月5日 20時) (レス) id: 226626a196 (このIDを非表示/違反報告)
亜麻音 - 私ズラ大好きなんで、この話見つけたとき凄く嬉しかったです!素敵なお話をありがとうございました。 (2021年8月5日 15時) (レス) id: 0cca164e31 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます!確かに桂さんオチ少ないですよね…!私も書いててとても楽しかったので、また書かせていただきます! (2018年3月13日 11時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年4月11日 0時

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