ごく自然に ページ2
ー沖田サイドー
最近のサボり場所とは、
専らAの病室である。
理由はもちろん、土方の目に触れないから
ーーで、あるはずだったのだが、
最近そいつと会うたびに大きくなる謎のモヤが
不思議等で嫌じゃなく、・・どうやら核心は、
そのモヤの中にあるようなのだ。
「ったく、私の病室を何だと思ってんだか」
「休憩所」
「病室だって言ってんでしょうが！！」
呆れた強い口調。
怪我人とは思えねーほどパワフルなツッコミ。
変わらぬメガネをかけた顔が、
不愉快そうに歪められる。
「・・あ、そういやそうだ！ちょうどいい。
ーーーこれ！どういうこと！？」
歪めついでと言わんばかりに
声を荒げたそいつが指さしたのは新聞で。
「どういうって、俺の活躍が認められて、」
「認められてんじゃなくて叩かれてんの！
何なのメンタル最強なの！？」
とかなんとか。
メンタルもクソもない。
どんなに新聞にボロクソに載せられても
特に何も思うことがねーんだから。
「大衆の目なんざ気にしちゃいねーんで」
「ッ、」
何気なく放った一言に、Aはなぜか
ーー今度は、・・苦しげな歪みを顔に浮かべる
「・・そりゃあ、あれ？嫌味なわけ？」
あぁ、なるほどな、と。
納得ができたのは、そいつが今回怪我をした
事件に関係している。
「お前が大衆の目を気にして無理して怪我して
俺に迷惑かけて挙句ぶっ倒れて奉行所にも
迷惑かけたってことについての嫌味か」
「説明せんでいいわ！！」
「言ってねーよ。迷惑かけたられたことに
ついての嫌味なんざ」
「嫌味だろ完全なる！」
隅から隅まで言いやがって！、と。
つまり俺の答えは正解だったということだ。
こいつなりに気にしてたっつーことなんだろう
(ーーー珍しくしょぼくれたツラしてやがらァ)
「・・ま、とりあえず、よーく反省したなら
それでいいんじゃねーか」
励ますなんつー概念は頭になかったが、
俺の口から飛び出したのは、Aを
フォローするような言葉で。
それに対して一瞬目を丸くしたそいつは、
ーーーふふ、と。頬を緩めたのだ。
「・・私、近頃、奉行所の役目を忘れてたよ」
その笑みがひどく自然で、・・ーー儚くて。
普段の凛々しげな表情と正反対のそれに、
(・・・・なんでィ、綺麗に笑えんじゃねーか)
こちらもごく自然に、そんな感想を抱いた
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ゆきふく(プロフ) - 心臓バックバクでした……ありがとうございます……！！！！ (3月28日 2時) (
レス) @page49 id: c898271006 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» ありがとうございます！楽しんでいただけたいれば、嬉しい限りでございます！最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました！ (2016年10月17日 21時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
槊(プロフ) - 完結おめでとうございます！やっぱり沖田さんにはドキドキニヤニヤさせられますね…(*´ー｀*)ｼｱﾜｾ シュシュさんの夢主ちゃんは本当キャラ濃くて可愛い子ばっかりで面白いです！そして毎回のツッコミ技凄いです(笑) (2016年10月17日 15時) (レス) id: e0258c611f (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - Fuさん» 嬉しいです！最後までお付き合いいただいて、本当にありがとうございました！ (2016年10月16日 22時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ボロネーゼさん» 本当ですか！本当に嬉しいです！楽しんでいただけていると知って安心しております！ありがとうございました！ (2016年10月16日 22時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ☆☆
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作成日時：2016年10月5日 19時
