【ハイキュー！！】白布と付き合うまでの話。【白鳥沢】 (ページ7)

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04　教室の大仏ページ7

セミセミさんとバイバイし、ただひたすら歩く。
どうしたら白布に好きになってもらえるんだろう。もういっそ白布をすき焼と一緒に鍋に入れて煮込んでやりたい。

家に着き、一段落ついたところで太一に電話をかける。今更ながら聞いときたいことがあって。

[もしもし]

『あ、出た。今大丈夫か？』

[まあうん、大丈夫。Aからかけてくるの珍しいじゃん。また近所の犬に晩飯奪われたの？]

『そう、まさに略奪飯。ってちげえわ。あのさ、もしかして白布って、彼女か何かいたりとか…』

[…はい？]

『だってあまりにも私に興味示さな過ぎて！』

[いや、普通にバレーに打ち込んでるだけだろ]

『好きな人とか、』

[俺が知ってる限りいないから安心しろって]

『ホントか！よっしゃ。私、白布に好きになってもらうために牛島さんの弟子になったからさ。我ながら天才だと思うんだ』

[へーっ！いいじゃん！]

『それは今どーゆー表情でしゃべってるのかな太一。分かったありがとじゃあね』

[え、もう切るのか]

『なんだ嫌なのか！しかたねえな』

[いや、じゃあな]

――ブチッ―ツー…ツー…

うっそだろ？？？太一、もうお前にマッサージしてやんねえからな。

そういうことで、後日、私は牛島さんのクラスである3年3組に偵察に行った。
といってもさすがに教室に入るわけにはいかないので、廊下からチラッと。あ、隼人さん発見。
何かめっちゃ探してる。絶対あれだ、絶対携帯探してるわあの人。

そして窓際の席のでかい図体。見つけたぜ牛島さん！
何かを書いている。左…そういえば左利きだったか。いつもと変わらぬ凛々しい顔つき。そして窓の外を眺め始める。

数分経過。奴は動かない。

……大仏かお前は！！？！休み時間ってもっとやることあるよね！？誰かとしゃべったりトイレ行ったり早弁したり。

「アレ、A～？」

『んぎゃ！！うわ天童さん、お疲れさまゲス』

牛島さんと隣のクラスの天童さんに見つかった。また変な声出たいい加減にして。何なんですかその特徴的なお口は。かわいいなこんちくしょう。

「おつかれゲス。なになにー？若利くん観察？」

『そうです、そうなんですけど！全然参考にならない！』

「まあ相手はあの若利くんだからね。あ、ちなみに若利くんの好物はハヤシライスだよん」

天童さんはそう言い放ち、「じゃ、次移動だからまたねー」と去っていった。
貴重な情報ありがとうございます！！！！