【ハイキュー！！】白布と付き合うまでの話。【白鳥沢】 (ページ21)

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17　目を離すとこうなりますページ21

『あれ、セミセミさん、白布は？』

「え？あれ、いない…」

『見失ったああああああ！！！！！！！！！』

いつの間にか白布たちの座っていた席はもぬけの殻。完全に見失ってしまった。私は頭を抱え込む。もはや探そうという気すら起きない。
しかし、もう十分な気もしている。十分白布のプライベートは見れた。神無月さんのことは少しモヤモヤするけど、関係ないセミセミさんを巻き込んでまで探そうとは思わない。

『終わりましょうか、尾行』

「え、いいのか？」

『はい、もう十分です！セミセミさん、まだ時間あるなら外出てぶらぶらしましょ』

「それはべつにかまわねえけど…」

セミセミさんの承諾を得て、私たちは外へ出た。特に行くところもなく、適当にしゃべりながらたどり着いた先はベンチ。いや、なんで。

「ちょっと疲れたよな、座るか」

『あ、はい。セミセミさん何か年寄りくさいですね』

「え、マジで！？」

そう言いながら自分の服の匂いを嗅ぎ始める。いやいやいやいや

『誰も加齢臭するなんて言ってませんね！』

「そうなのか？良かった」

疲れたよなと言いながらどっこいしょと座るセミセミさんが年寄りみてえだなと思っただけである。おい現役男子高校生運動部だろしっかりしろよ！！！！！！かく言う私も疲れてないと言ったら嘘にはなるが、そんなことより白布が気になるよ。って結局気になるんかーい。
こんなクソどーでもいいノリツッコミは置いといて。

『暑くなってきましたねそろそろセミセミさんがうるさくなってくると思う』

「お前は俺を蝉と勘違いしている」